本サイトで紹介する本に関する理解度チェック問題になります。
問題を解きながら、本の概要を理解できるように、
問題以上に解説に力を入れておりますので、是非活用ください。
シリーズ「累計300万部」の『夢をかなえるゾウ』(水野敬也/飛鳥新社)。そのうち何割の読者が本書の内容を実践できただろうか? ゾウの姿をした関西弁の変な神様・ガネーシャがダメダメサラリーマンの前に現れて、「おい、起きろや」「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」といった調子で次々に課題を出していく。そのひとつひとつが歴史に名を刻む成功者たちの教えで、どれも今すぐ真似できることばかり。
読み終わった感想としては、冴えないサラリーマンが ガネーシャの教えをもとに、変わっていくサクセスストーリーは爽快で前向きな気持ちになれました。成功者達の教えも素晴らしいものばかり。その一方で本当にそんなに上手くいくという疑心も残りましたが、自分を変えたいと思い悩んでいる方には変わるきっかけを与えてくれる一冊なのかもしれません。また、ビジネス書を読み慣れている人は、本書のあまりにも地味で簡単な課題に拍子ぬけするかもしれない。しかし簡単なことさえも実践し続けるのが難しいのです。本書の締めくくりには、最後の課題として「やらずに後悔していることを今日からはじめる」といった根本的な成功法則のお達しが下る。人生は一度きり。はじめるなら今でしょう。
●登場人物
■ガネーシャ
ゾウの見た目をした神様。関西弁を使う。
■僕
一般的な会社員。ガネーシャにいつも丸め込まれている。
●ガネーシャの教え |
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靴を磨く |
自分を支えてくれるものを大事にしろということです。「ええか? 自分が会社行くときも、仕事で外回りする時も、カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれてるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!」 |
コンビニでお釣りを募金する |
お金について考えるきっかけを持つということです。「偉大な仕事をする人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て生きてんねんで。せやからその分、でっかいお金、流れ込んでくんねん。お金だけやない。人から愛されたり、幸せで満たされたり、いっぱいいいもんが流れてくんねん」 |
食事を腹八分におさえる |
自制できないと成功なしということです。「ま、腹八分はささいなことに見えるかも分からんけど、これ、今日からずっとやってみ。食べたいと思ても腹八分で必ずおさえるんや。そうやって自分で自分をコントロールすることが楽しめるようになったら、生活変わってくるで」 |
人が欲しがっているものを先取りする |
相手のニーズを読んでそれを実践してあげる気遣が大切ということです。「つまり、こういうことが言えるわな。『ビジネスの得意なやつは、人の欲を満たすことがとくいなやつ』てな。人にはどんな欲があって、何を望んでいるか、そのことが見抜けるやつ、世の中の人たちが何を求めているかが分かるやつは、事業始めてもうまくいく。上司の欲が分かっているやつはそれだけ早く出世する。せやろ?」 |
会った人を笑わせる |
場の空気を読んで、良くしようということです。「笑わせる、いうんは、『空気を作る』っちゅうことなんや。場の空気が沈んでたり暗かったりしても、その空気を変えられるだけの力が笑いにはあるんや。ええ空気の中で仕事したら、ええアイデアかて生まれるし、やる気も出てくる。人に対して優しゅうなれるし、自分のええ面が引き出される。それくらい空気いうのんは大事やし、笑いって大事なんやで」 |
トイレ掃除をする |
人がやらない事をやれるようになれということです。「トイレ掃除をする、ちゅうことはやな、一番汚いところを掃除するっちゅうことや。そんなもん誰かて、やりたないやろ。けどな。人がやりたがらんことをやるからこそ、それが一番喜ばれるんや。一番人に頼みたいことやから、そこに価値が生まれるんや。わかるか?好きなことをしろなんて言われてきたかも知らんけど」 |
まっすぐ帰宅する |
時間を自分の成功のために有意義に使おうということです。「会社終わったら自由やから遊んでええっちゅうわけやないねんで。むしろ逆やで。会社が終わったあとの自由な時間ちゅのはな、自分がこれから成功していくために『自由に使える一番大切な時間』なんや」 |
その日頑張れた自分を褒める |
自分を認めてあげようということです。「これからはな、毎日寝る前に、自分がその日頑張れたこと思い出して『ようやったわ』ってホメや。一日のうち、絶対一つは頑張れてることあるから、それを見つけてホメるんや。一日の最後はな、頑張れんかったこと思い出して自分を責めるんやなくて、自分で自分をホメて終わるんやで。そうやってな、頑張ったり成長することが 『楽しい』ことなんや、て自分に教えたるんや」 |
1日なにかをやめてみる |
何かを捨てて、何か新しいことを取り入れるということです。「(時間が)ぱんぱんに入った器から何かを外に出すんや。そしたら空いた場所に新しい何かが入ってくる。それは、勝手に入ってくるもんなんやわ。たとえば、自分の周りで会社辞めたやつも、意外としぶとう生きてるやろ。それは、会社辞めることで空いた器に何か新しい仕事が入ってきとるからやねん」 |
決めたことを続けるための環境を作る |
何か目指すものがあればその環境を作ることです。例えば資格取得するために毎朝5時に起きて1時間勉強するなど「本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な、何かをな」 |
毎朝、全身鏡を見て身なりを整える |
外見からまず変えてみる、それが内面の変化にも影響するとうことです。「意識や内面を変えることは難しゅうおます。そやけども外見は変えられるんです」 |
自分が一番得意なことを人に聞く |
主観的に自分の価値を判断するのではなく、自分の価値を決める人に聞くのが簡単で早いということです。「自分の仕事が価値を生んでるかを決めるのはお客さん、つまり自分以外の誰かなんやで」 |
自分の苦手なことを人に聞く |
主観的に自分の価値を判断するのではなく、自分の価値を決める人に聞くのが簡単で早いということです。「この世界に闇がなければ光も存在せんように、短所と長所も自分の持っている同じ性質の裏と表になっとるもんやで。たとえば、ひとりの作業が好きなやつは、人と会うと疲れやすかったり、逆に人と会うのが好きなやつは、ひとりの作業に集中することができへんかったりするもんや」 |
夢を楽しく想像する |
「目標を紙に書いて何度も眺める事」など自分の夢を考えるということです。「誰に言われるでもなく、勝手に想像してワクワクしてしまうようなんが夢やねん。考えはじめたら楽しゅうて止まらんようになるんが夢やねん」 |
運が良いと口に出して言う |
口に出すと脳が反応し考え方も運を呼び込むようになる。「自分にとってうれしゅうないことが起きても、まず嘘でもええから『運が良い』て思うんや。口に出して言うくらいの勢いがあってもええで。そしたら脳みそが勝手に運がええこと探し始める。自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考え出すんや。そうやって自然の法則を学んでいくんや」 |
ただでもらう |
ただでもらえるようなコミュニケーション能力をつけろというです。「どんな小さいことでも、安いもんでも、とりあえず何でもええから、ただでもらったりしてみい。それ意識してたら自分のコミュニケーション変わってくるで。言い方とか仕草一つとっても気い遣うようになるで」 |
明日の準備をする |
何か予定がある時は準備を終わらせておくということです。「一流の人間はどんな状況でも常に結果を出すから一流なんや。常に結果を出すにはな、普通に考えられてるよりずっと綿密な準備がいるねん。」 |
身近にいる一番大事な人を喜ばせる |
身近な人へ感謝して喜ばせるということです。「人間ちゅうのは不思議な生き物でな。自分にとってどうでもええ人には気い遣いよるくせに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱うんや。たとえば・・・・・親や」 |
誰か一人のいいところを見つけてホメる |
「成功したいんやったら絶対誰かの助けもらわんと無理やねん。そのこと分かってたら、人のええところ見つけてホメるなんちゅうのは、もう、なんや、大事とかそういうレベルを通りこして、呼吸や。呼吸レベルでやれや! 二酸化炭素吐くのと同じくらいナチュラルにホメ言葉言えや!」 |
人の長所を盗む |
「ええか、こう考えてみい。マネするんはな、お客さんを喜ばせるためなんや。人を喜ばせるという目的に照準が合うてたら、人のマネすることなんに恥ずかしさなんか感じへんのや。いや、好き勝手パクってええってことやないで。たとえば同業者のやってることマネさせてもらうんやったら、それなりに筋通さないかんこともあるやろ。でもな。早う成長して、早う技術覚えて、もっと多くの人をもっと喜ばせたいいう思い、それが何より大事なんや」 |
求人情報誌を見る |
「自分の『これや!』て思える仕事見つけるまで、もう他のもんかなぐり捨ててでも、探し続けなあかんねん。収入が不安定とか、恋人や親が反対するとか、そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうで。仕事まちがえたら、それこそ一生棒に振ることになるんやで」 |
お参りに行く |
「ええか?成功したいと心から思とるやつはな。何でもやってみんねん。少しでも可能性があることやったら何でも実行してみんねん。つまりやな、『バカバカしい』とか『意味がない』とか言うてやらずじまいなやつらは、結局そこまでして成功したくないちゅうことやねん」 |
人気店に入り、人気の理由を観察する |
「お店はな、自分らが『おいしいわあ』『気持ちええわあ』て思う場所であると同時にな、優れたサービスを学ぶ場所でもあるんや。これからは、ただ店に入って飯食ったりジュース飲んだりするだけやなしに、その店がどんなことしてお客さんを喜ばせようとしてるか観察せえよ」 |
プレゼントをして驚かせる |
「お客さんの一番喜ぶんはな、『期待以上だった時』やねん。お客さんいうのは『だいたいこれぐらいのことしてくれんのやろな』って無意識のうちに予想してるもんやねん。で、その予想を超えたるねん。ええ意味で裏切んねん。サプライズすんねん。そうしたらそのお客さんめっちゃ喜んでまた来てくれるんやで」 |
最後の課題1|やらずに後悔していることを今日から始める |
「みんな知ってんねん。やりたいことやって後悔せんような人生送ったほうが幸せになれるてな。でもやらへんねん。何でや?それは、今の自分と同じこと考えてるからや。収入。世間体。不安。同じやで。人を縛っている鎖なんてみんな同じなんや」 |
最後の課題2|サービスとして夢を語る |
「みんなが、自分の夢を聞くのが楽しいて思えるのが理想的やねん。ぎょうさんの人が聞きたい夢いうんはな、世の中がそれを実現することを望んでるいうことやろ。そしたらその夢、かなえるのめっちゃ簡単やがな。なんせその夢はみんなが応援してくれる夢なんやから」 |
最後の課題3|人の成功をサポートする |
「ええか?自分が本当に成功したかったら、その一番の近道は、人の成功を助けること、つまり・・・・愛やん?」 |
最後の課題4|応募する |
「世の中に、どんだけぎょうさんの仕事がある思てんねん。しかも、その才能を判断する人、どんだけおる思てんねん。確かに、なかなか自分の才能は見出されんかもしれへん。けどな、それでも可能性を感じるところにどんどん応募したらええねん。そこでもし才能認められたら、人生なんてあっちゅう間に変わってまうで」 |
最後の課題5|毎日、感謝する |
「自分の中に足りんと感じることがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないことを見つけ、そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思っていた、お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。だってそうやろ?自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入れる思てるかも分からんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや」 |
著者: 水野 敬也
水野 敬也(みずの けいや、1976年11月26日 – )は、日本の小説家。愛知県西春日井郡清洲町(現・清須市)出身。 東海中学校・高等学校、慶應義塾大学経済学部卒。
処女作『ウケる技術』が30万部超えのベストセラーに、三作目の著書『夢をかなえるゾウ』は200万部を超え、ドラマ化された。他の著書に、自身の著書『BAD LUCK』を再編集・改題した『雨の日も、晴れ男』がある。 著書としては、動物の写真を使った『人生はワンチャンス!』や『人生はニャンとかなる!』などを製作。シリーズ累計190万部を超え、『人生はニャンとかなる!』は2014年度全書籍売り上げの2位を記録した。また、恋愛体育教師・水野愛也の名義で、『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、講演DVD『スパルタ恋愛塾[ソフト編・ディープ編]』がある。『LOVE理論』は2015年4月テレビ東京でドラマ化された(主演・片岡愛之助、大野拓朗)。
絵を得意とするクリエーターとの共著も精力的に行っており、パラパラ漫画の鉄拳との共著、『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、画伯・田辺誠一との共著『偉人たちの最高の名言に田辺画伯が絵を描いた』などがある。
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