スポンサーリンク

金持ち父さん貧乏父さん (筑摩書房) ロバート・キヨサキ

Book Summary
スポンサーリンク
理解度チェック

本サイトで紹介する本に関する理解度チェック問題になります。


問題を解きながら、本の概要を理解できるように、
問題以上に解説に力を入れておりますので、是非活用ください。

レビュー

日本で累計300万部、全世界累計2800万部という発行部数を誇りる物語形式のビジネス書です。非常にわかりやすく納得のいく構成となっており、お金に関する考え方の違いが人生には大きく影響するのだということを教えてくれる良書だと思います。ただし、解釈を間違うと破産しかねないとも感じた一冊でもあります。実際に、本書を利用してネットワークビジネスで 簡単に不労所得を手に入れようという勧誘が行われています。これは正しく内容を理解し、ファイナンシャルインテリジェンスを身につけ、自分のビジネスを持ちラットレースから抜け出すのが非常に難しいからなのです。

「金持ち父さん貧乏父さん」は世界中で今も読まれているお金の哲学書になり、当たり前のように使っていたお金の上手な使い方や、お金の流れを読むコツなどが紹介されています。また、不労所得の大切さやラットレースから抜け出す方法も記載されていますので、今の生活を変えたいという方にもおすすめですが、何度も言うように解釈を間違ったら破産につながるので、ファイナンシャルインテリジェンスを身につけましょう。この本は、著者の実の父である貧乏父さんと、友人の父親である金持ち父さんのお金や投資に対する価値観の対比を物語に組み込んで話が進んでいきます。例えば、貧乏父さんが「頭のいい人間になる」のが素晴らしいというのに対して、金持ち父さんは「頭のいい人間を雇う」方法を学ぶべきだといいます。このような2人の考え方の違いから、著者はお金に対する技術を身に付けます。お金のために働くのではなく、お金は作り出すものだということを知らない人が多いということを言い、お金に関する知性を身に付けるべきだと説いています。

本書を読んで、それだけで終わらせるのではなく、現実社会で金持ち父さんになるためにはどうするか考えてみてください。ポイントとしては、「ファイナンシャルインテリジェンス」と 「変わる勇気」です。まず第一歩はファイナンシャルインテリジェンスを身につけることですね。

本書の要点

不労所得を得るための教え

お金のために働くな

サラリーマンは毎日、同じ家から同じ道を通って、おなじ電車に乗って、同じ建物にむかって、朝から晩まで働きづめ。いつか給料が上がるだろう、と待ち続ける。しかしながら、これではいつまでたっても暮らしはラクにならないし、あなたが望んでいるような人生を送ることもむずかしいでしょう。この状態を本書では「ラットレース」とよんでいます。そして、ラットレースから抜け出すために、自分に正しいお金についての教育をしていくことを説いています。金持ち父さんは、主人公に「中流以下の人間はお金のために働く、金持ちは自分のためにお金を働かせる」と教えています。

お金の流れの読み方を学べ

「金持ちになりたければお金について勉強しなければならない」。金持ち父さんは、資産と負債の違いをしっかりと理解することを教えています。

金持ち父さん流の資産と負債の定義
  • 資産:わたしのポケットにお金を入れてくれる
  • 負債:わたしのポケットからお金をとっていく

この資産と負債の違いを理解してその流れを把握するために、会計の仕組み(損益計算書や貸借対照表など)について学ぶことが大切なのです。たとえば、「持ち家が負債なのだ」聞くと驚くかもしれません。とはいえ、前述の資産と負債の定義で考えれば、一般的には住んでいるだけで価値が減っていく持ち家は負債になりますよね。こういった自分自身の1つ1つの価値観を変えていくことこそ、お金持ちに考え方を合わせていくプロセスだといえます。

自分のビジネスを持て

わたちたちは「仕事」と「ビジネス」を一緒にして考えがちです。しかしながら、2つは似て非なるもの。たとえば、銀行につとめている人に「あなたのビジネスはなんですか?」と聞くと、十中八九「銀行員です」という答えがかえってくる。しかしながら、金持ち父さんにいわせれば、銀行員というのは「仕事」であって、「ビジネス」ではありません。

ビジネスは資産になります。仕事は収入を与えてくれますが、資産でありません。前述したように資産とは、「自分のポケットにお金を入れてくれる」ものでしたね。金持ち父さんの定義で言うとビジネスは、あなたが現場にいなくても、あなたのポケットにお金を入れてくれるものでなくてはならないのです。そして、金持ち父さんはお金持ちになるためにあなたが自分のビジネスを持つことを強くすすめいています。

会社を作って節税しろ 会社を作って法律の範囲で効果的な節税をして、資産を築きあげることに役立てようと教えています。特に米国や日本などの先進国では、お金持ちになるほど高い税率を課税されますから、正しい節税のやり方を覚えることはあなたの資産を守るために大切なことです。資産を守るために大切な能力のことを、金持ち父さんは「ファイナンシャルインテリジェンス」とよんでいます。
ファイナンシャルインテリジェンスの4つの要素
  • 会計力 ・・・・・・ 数字を読むチカラ
  • 投資力 ・・・・・・ 戦略を立てるチカラ
  • 市場の理解力 ・・・・・・ チャンスをつかむチカラ
  • 法律力 ・・・・・・ 法律をうまく活用するチカラ

これらのお金の知識に対して理解を深めれば深めるほど、お金を自由にあやつれるようになっていくでしょう。

お金を作り出せ

金持ち父さんは「そもそも、お金なんていうものは存在しない。みんなが“これがお金だ”と同意して決めているだけだ」といっています。そして、「お金は存在しないものだと理解するほうがより早くお金を作ることができる」とも教えています。さらにいうと、お金を作り出すための基本が、前章で紹介したファイナンシャルインテリジェンスなのです。投資家として成功するためには、次の3つの能力を伸ばしていくことが必要です。

成功する投資家が持つ3つの能力
  • ほかの人が見過ごすチャンスを見つける技術
  • 資金を集める技術
  • 頭のいい人間を集めて組織にする技術
学ぶために働け

お金持ちになるためには、才能だけではむずかしいのが現実です。さまざまな経験や失敗から学び続けなければいけません。

お金持ちになっていく人はお金持ちになる前に、お金のためには働きませんが、学ぶために働いてきています。金持ち父さんは、ファイナンシャルインテリジェンスを中心に広く浅く学ぶことをすすめています。実際、『金持ち父さん貧乏父さん』の著者も経理や皿洗い、工事現場、営業、予約受付、マーケティングなどたくさんの仕事を経験し、その中から必要な知恵を学んできたそうです。単にたくさんの経験をすればいいということでなく、ひとつひとつの仕事を選ぶ“意図”が大切、ということです。

本書の目次

   ●教えの書(金持ち父さん、貧乏父さん―ロバート・キヨサキが語ったこと
   ●金持ち父さんの六つの教え
   ●金持ちはお金のためには働かない
   ●お金の流れの読み方を学ぶ ほか)
   ●実践の書(まず五つの障害を乗り越えよう
   ●スタートを切るための十のステップ
   ●具体的な行動を始めるためのヒント)
   ●エピローグ たった七千ドルで四人の子供を大学に行かせた男の話

著者・出版

著者: ロバートキヨサキ

投資家・著述家・教師。日系四世としてハワイで生まれ育ち、ハイスクールを出て、ニューヨーク州の商船アカデミーで学ぶ。卒業後、海兵隊に入隊し、士官、 ヘリコプターパイロットとしてベトナムに出征。帰還後、ゼロックス社に勤務。1977年にナイロンとベルクロを使ったサーファー用財布の会社を起こし、全 世界で驚異的な売上を記録した。1985年にはビジネスと投資を教える教育会社を起こす。47歳でビジネスを売却し、いったん引退。その間に書き上げた 『金持ち父さん貧乏父さん』が全世界で大ベストセラーとなった 。

ハイスクール卒業後、ニューヨークの米国商船大学校へ進学。卒業後に海兵隊に入隊し、士官、ヘリコプターパイロットとしてベトナム戦争に出征した。帰還後、ビジネスの世界に乗り出し、1977年にナイロンとベルクロを使ったサーファー用の財布を考案し会社を設立。その後いくつか会社を起こしたが1994年に47歳でビジネス界から引退し、「金持ち父さん(後述)」から学んだ教えを広めるため、ボードゲーム『キャッシュフロー101』、『キャッシュフロー202』を考案。 1997年に著書『金持ち父さん 貧乏父さん』を執筆。『金持ち父さん 貧乏父さん』は全世界で51カ国語に翻訳され、109カ国で紹介されている。『金持ち父さん』シリーズは、日本で累計300万部、全世界では累計2800万部を突破した。(2008年11月現在)多くの経営者、ビジネスマンからの評価も高く、若い内に読んでおいた方が良い書籍として推薦されている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました