スポンサーリンク

MBAマーケティング(STEP3)セグメンテーション・ ターゲティング

Book Summary
スポンサーリンク
理解度チェック
(STEP3)セグメンテーション・ターゲティング

【概要:Overview】
マーケティング活動により何を実現したいのか(マーケティング目標)を明確になり、それを実現するためマーケティング課題の特定が出来た後は、基本戦略の立案していくことになる。基本戦略の最初のSTEPがセグメンテーションとターゲティングである。前者は、共通するニーズに着眼しながら市場を意味ある集団にわけることである。後者は、意味ある集団に分けた後にその中からターゲットとする市場を選択することである。セグメンテーションを用いたターゲットマーケティングの考え方として、不特定多数の顧客を同質と判断される小集団に分類し、一定ののマーケティング活動に同じように反応する特定セグメントに照準を合わせ資源を集中投下する

【方法:Method】
セグメンテーション
:市場は異質なニーズを持つ集団で、セグメントは市場の中で共通のニーズを持ち、製品の認識の仕方、価値観、使用方法、購買行動が似ている顧客集団である。通常、セグメンテーション変数(地理的、人口動態、心理的、行動など)でグループ分けして、各グループの性質と特徴を明らかにしていく。

ターゲッティング:どのセグメントを狙うのかを決定する。ターゲットを絞り込む前に、差別化・非差別化・集中化のどのアプローチで市場を攻略するか方針を事前に決めておく。そのうえで、6R(市場規模・成長性・競合状況・波及効果・到達可能性・測定可能性)に留意しながら自社の経営資源や環境要因などの制約事項を踏まえて総合的に判断する


【事例:Case】
静岡県に本店を置くスルガ銀行は、かつて差別化しにくい法人融資でなく、大手都銀が積極的に狙わない外資系企業社員やすぽーと選手など特定個人向けローンの販売重視へとターゲットを変え、CRM手法もくしするなどマーケティングのやり方を抜本的にかえ大きな成果を上げた。最近は、消費の二極化など周囲の環境変化により顧客ニーズが急変することも珍しくないため、定期的にセグメントやターゲットを見直すことは重要である。

顧客ニーズを汲み上げ、開発・生産・販売など様々な活動を連動させながら、顧客によって価値のある製品・情報を提供していく。その青写真を描くためにマーケティング戦略を策定する。この一連のプロセスを詳細に説明していきます。
※詳細プロセスに興味ある方はリンク先を参照ください

●章ごとの要点

①環境分析

市場に影響を与える内外のさまざまな要因により構成されるマーケティング環境の分析を通して市場の機会と脅威を整理し自社の強み弱みを再確認する。

②マーケティング課題の特定

マーケティング課題を洗い出し、今回取り組む課題とマーケティング目標を明確する。

③セグメンテーション・
ターゲティング

市場細分化・標的市場選定プロセス。顧客市場をグループ分けして、どの顧客セグメントに焦点をあてるかを決定する。

④ポジショニング

競合製品と差別化し、顧客にアピールできるような自社製品を提供価値を決定する。

⑤製品戦略

新製品開発だけでなく、製品特性やライフサイクルを踏まえて製品ラインの拡張や集約など、市場投入後の製品の育成やマネジメントについて決定する。

⑥価格戦略

製品やサービスの価値を表示するという重要な役割をもち、企業は需要動向と利益のバランスをとりながら製造コスト、カスタマー・バリュー、競争環境に留意して価格を決定する。

⑦流通戦略

製品を効率的に市場に届けるために、製品の特性、ユーザ特性、競合環境などを総合的に考慮にいれて、最適な流通チャネルを選択し、構築する。

⑧コミュニケーション戦略

ターゲットとなる顧客に適切な情報を適切なタイミングで伝える方法を決定する。

⑨実行計画策定

マーケティングミックスを実現するために行動計画を策定し、予測損益計算書を作ったうえで、その戦略シナリオの戦略策定プロセスの全体像を把握する。

本書の目次

第1部 基礎編
第1章 マーケティングの意義とプロセス
第2章 環境分析と市場機会の発見
第3章 セグメンテーションとターゲティング
第4章 ポジショニング
第5章 製品戦略
第6章 価格戦略
第7章 流通戦略
第8章 コミュニケーション戦略

第2部 応用編
第9章 ブランド戦略
第10章 マーケティングリサーチ
第11章 顧客経験価値とカスタマージャーニー
第12章 BtoBマーケティング

著者・出版

著者: グロービス大学院


2006年4月に株式会社グロービスが東京都千代田区のキャリア教育推進特区を利用した「株式会社立大学」(学校法人ではなく営利企業としての株式会社が設置した大学)として創立した。その後、2008年には設置者を学校法人グロービス経営大学院に変更し通常の学校法人立の私立大学となった。経営研究科のみが設置されている。
「社会に創造と変革をもたらすビジネスリーダーの育成」をその教育方針に据え、原則として企業や官公庁、団体等における3年以上の社会人経験を有する者を対象にしている。現在は東京都千代田区と大阪市淀川区、愛知県名古屋市中村区、宮城県仙台市青葉区、福岡県福岡市博多区にキャンパスがある。2009年4月には英語によるMBAプログラムを開講した。

<経緯>
1992年 株式会社グロービス設立。
2001年9月 株式会社グロービス社長が、ビジネスマンのキャリアアップ教育構想として、GDBA(Graduate Diploma in Business Administration、「グロービス・オリジナルMBAプログラム」)を発表
2002年4月、アントレプレナリアル・リーダーシップがGDBA初の科目として先行開講
2003年4月、GDBAの本格的開講。グロービス・マネジメント・スクール名古屋校開校
2004年4月、グロービス・マネジメント・スクール大阪校開校。
2006年4月、株式会社グロービスがグロービス経営大学院大学を開学(東京校・大阪校)。
2008年4月、グロービス経営大学院大学の設置者を、株式会社グロービスから学校法人グロービス経営大学院に変更。

コメント

タイトルとURLをコピーしました