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本気でゴールを達成したい人とチームのための OKR(Discover 21)奥田和広

Book Summary
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理解度チェック

本サイトで紹介する本に関する理解度チェック問題になります。


問題を解きながら、本の概要を理解できるように、
問題以上に解説に力を入れておりますので、是非活用ください。

レビュー

読み終えた感想ですが、リーダとして「理想を掲げること」「利他的であること」大切さを改めて再認識しました。もし以下のような想いに共感できるなら是非一読頂きたい一冊です。
 ・メンバに仕事にやりがいを感じてもらい意欲的に仕事をしてもらいたい
 ・お客様に満足してもらい笑顔になってもらいたい
 ・組織の活動を通して社会に役に立ちたい

これまではプレーヤーとして1人のパフォーマンスだけを考えていればよかったのが、リーダとなり組織としてパフォーマンス発揮が求められるようになった時に 、チームに魂がこもり躍動感が生まれる仕組みこそOKRなのです。

OKRはリーダとしてのマネジメントフレームワークであり、組織を同じ方向に向かわせチームとして最大のパフォーマンスを発揮することが可能になるのです。透明性と情報共有がフレームワークにベースにあり、企業組織における目標設定と、目標に対する行動は個々人の組織内での評価へとつながっていくことになる。評価で納得感を得るためには、組織における共通の目的=ミッション、ビジョン、バリューが共有され、その目的、目標に対してどんな行動をとった人が評価されるべきかが、メンバー内で共通認識できている必要がある。自分が「成果」に対してどれだけ貢献しているか、周りの「成果」はどんな状態かを知り、どうやったら「成果」があがるか考え続けることで、なれ合いを生まない組織になります。そのような組織は、妥協案を探るような議論をすることなく、成果をあげるために、ときに衝突しながらも、最適な案を生み出していけるでしょう。

 

●ポイント

今こそ組織の時代

1.時代の流れ

[終身雇用・年功序列の崩壊]⇒[人材の流動性向上]⇒[個人の時代]⇒[組織力重要性向上]という時代の流れがある。

2.わくわく>もやもや

目的を持つことこそが「わくわく」の源泉。組織のメンバがわくわく=成長を感じるためには目的をマネジメントすることが重要。組織の目的と個人の目的を重ねることでわくわくが生まれる。

変えるべきは意識ではなく仕組

①仕組を変えれば習慣が変わる

②習慣が変われば結果がかわる

③結果が変われば意識が変わる

ジェフゾベスも仕組(OKR)の上に従業員の善意が発揮されて、初めて組織として最大のパフォーマンスが発揮できると言っている。

OKR導入のメリット

①組織のベクトルが揃う
一貫性を持つように設定されたOKRが常に公開され、高頻度で進捗管理されます。そのため、会社~個人までのベクトルがブレずに揃います。
②進捗状況が共有される
OKRは進捗状況が共有されることで組織に透明性を持たせます。そのためお互いのことを理解、信頼、協力が促進されます。
③環境変化に素早く対応できる
3か月ごとに設定し、週一回など高頻度でのフィードバックを実行するため、外部環境の変化に素早く対応することが可能になります。
④重要なことに集中できる
戦略とは捨てること、と言われるように集中は大切ですが、OKRではKRを絞り込むため、絞り込まれた本当に重要なことに集中できます。
⑤高い目標に挑戦できる
OKRは人事評価と直接結びつけないため、保守的な目標ではなくムーンショットと呼ばれるほどの挑戦的な目標に挑戦できるようになります。

組織を強くするOKR運用で重要な3つのポイント

「ワクワク」を組織内に定着させる

個人が意欲的に働くためには「ワクワク」が欠かせません。OKRでは挑戦的かつ魅力的な目的をメッセージとして設定します。しかしながら、設定するだけでは忘れてしまいます。そこで、目的を常に発信、確認することで定着させていく運用をすることが大切です。

メンバー全員を「巻き込み」、参画機会を作る

強い組織づくりには、全員で協力して共通の目的を目指すことが大切です。全員を巻き込む場としてチームでのミーティングを週1回など高頻度で行いましょう。個人の責任追及をするのではなく、メンバー全員で問題を解決する場とするといいでしょう。

高速の「振り返り」で成長を加速させる

高い目標を設定すると、壁にぶつかることもあります。そこで、個人が振り返る「内省」、上司が部下の内省を支援する「フィードバック」、全員で振り返る「チームミーティング」、この3つの「振り返り」を高頻度で行ってブラッシュアップすることで、成長が加速します。

OKR(サンプル)
サンプル1
サンプル2

【全社OKR】
Objectives:新発売のアプリを大成功させる
Key Results:無料版ダウンロード 〇件/週
Key Results:有料プラン申込み数 〇件/週
【マーケティング部OKR】
Objectives:中小企業を中心に、良さを分かってもらおう
Key Results:中小企業向けセミナー集客 〇人
Key Results:中小企業の無料版ダウンロード 〇件/週
Key Results:大企業の無料版ダウンロード 〇件/週
OKRとMBOの違い

OKRとは?
OKR(Objectives Key Resultes:目標と主要な結果)は、MBOに代わるアメリカ西海岸のカリフォルニア州のシリコンバレーに本社を置くGoogleやAmazon、Twitterなどで採用されている目標設定システム。「目標(Objectives)」と「主要な結果(Key Resultes)」は目標設定の両輪であり、原則と実践、ビジョンと実行である。「目標」とは人々を鼓舞する、はるか遠くにあるもので、「主要な結果」はもっと身近で、指標と結びついている。

目標(Objectives)とは、「何を」達成すべきか、重要で、具体的で、行動を促し、人々を鼓舞するようなものである。 目標は「困難な目標」の方が、楽な目標よりパフォーマンスを高めるのに有効であり、具体性のある「困難な目標」の方が、曖昧な文言で書かれた目標よりアウトプットの水準が高くなる。 従業員の熱意を醸成するためには、目標が明確に定義され、明文化され、オープンに共有されていることが大きく影響し、目標は組織の団結、明確さ、仕事に対する満足度につながる。

主要な結果(Key Resultes)とは、目標を「どのように」達成しつつあるかをモニタリングする基準である。 有効な「主要な結果」は、具体的で時間軸がはっきりしており、意欲的であると同時に現実的である。 何より重要なことは、測定可能で、検証可能でなければならない。

MBOとは?
MBO(Management Buy-Out:目標管理制度)は、1960年代に多くの企業で取り入れて成果をあげたものの、限界も明らかになってきた。多くの企業では、目標は本社が中央集権的に決め、トップダウンで組織の末端まで降りていくのに時間がかかり、頻繁に更新しないために停滞する。 また、 KPIなどの数値が給与や賞与と連動するためリスクをとらない目標を設定する社員が多くなって、それが企業の停滞に繋がっているのも事実である。このように市場変化に合わせてリスクをとりながら柔軟な対応が求められる企業においては、MBOはアンマッチになってきている。
本書の目次

第1章 今こそ、組織の時代
第2章 組織力の公式
第3章 変えるべきは意識ではなく仕組み
第4章 OKRで組織力が高まる
第5章 OKRの始め方
第6章 OKRの運用
第7章 OKR導入事例インタビュー

著者・出版

著者: 奥田和広(おくだかずひろ)

株式会社タバネル代表取締役
大阪府大阪市出身。1975年生まれ。 同年父親がアパレル卸業を起業。経営者の後ろ姿を見て育つ。 大学卒業後は、上場アパレル企業、コンサルティング会社を経て父親の会社へ。
アクセサリー事業を立ち上げ、8年で40店舗、従業員170人を超える規模にまで成長させるが、市況の変化と無理な事業拡大が重なり倒産。
その後、大手化粧品会社での管理職を経て、組織コンサルティング会社に勤務。 自身の苦い経験から、強い組織をつくる必要性を痛感。 組織コンサルティングのノウハウを体現したものがOKRであると確信して株式会社タバネルを起業。 中小企業を中心にOKRの導入コンサルティングを行う

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