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夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え (飛鳥新社) 水野 敬也

Book Summary
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レビュー

シリーズ初の女性主人公。5年間彼氏なしの独身OLが、彼氏、お金、海外旅行などふわっとした夢はたくさんあるけど、占いやパワーストーン頼りで、努力をしない。そんな主人公が、ブラックガネーシャの課題を解きながら成長していくストーリーです。 夢をかなえるゾウシリーズは、自己啓発本としてよりも、小説として内容の面白さに毎度惹かれてしまう。象にさせられたガネーシャを神様に復活させるため、周りと協力して日本古来の神様である稲荷との商売対決に挑むというストーリーを軸にハラハラする展開で、先が気になり一気に読んでしまった。 毎度読み終わった時は、ガネーシャロスの私ですが、今回も涙腺ボロボロでした。私に似て夢はあるが怠け者の主人公ということで感情移入するところも多く、また教えについても仕事・私生活どちらにおいても参考になる点が多かったです。

本書のテーマは「痛み」。夢をかなえるためにはつらいことや苦しいことを乗り越えねばならず、苦しみを楽しみに変えていけるのだと、読者に 夢を追う「覚悟」を問いかけている。夢を叶えるためには今の自分より成長しないといけない。そして、成長には必ず「痛み」が伴う。しんどいこと、辛いこともたくさんある。ガネーシャも言うように、人生には「頑張る人生」と「頑張らない人生」があり、頑張らなくたって人生はそれなりに楽しい。だからこそ、夢を叶える「頑張る人生」を選ぶんだったら「痛み」に向き合う「覚悟」が必要。その「覚悟」ってのが本書のキーワード、「小さな勇気」です。夢を叶える「頑張る人生」を選んでも、その夢自体は叶わないかもしれない。でも「小さな勇気」で1つ1つを乗り越えていけば、「生きる喜び」が味わえる。当たり前のことだけど、真の喜びは苦しみの向こう側にあることを教えてくれます。

夢を追う覚悟を持てない方の背中をおしてくれるお薦めの一冊です。

ガネーシャの教え
捨てる勇気をもつ

「自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる」本当に必要なもの以外を残しておくと、本当に欲しいものに集中できない。 「自分がなんとなく見てるテレビ番組、なんとなくやってるゲーム、ほんまに欲しいもんなんか?自分の収納やパソコンの中には、ほんまに欲しいもんだけが入ってんのか?もし、そうやないんやとしたら、自分が本当に欲しいと思てるもんは一生手に入れられへんで。部屋の大きさが限られてるみたいに──自分が持てるもんも、生きてる時間も、全部限られてるんやからな
学ぶことは、真似ること

「うまくいっている人のやり方を調べる」本でもインターネットでもとことん掘り下げて調べて研究する。 同時に、何のためにマスターしたいのかをはっきりさせる。 物事をマスターするのに一番大事なんは『本音の欲求』や。何のためにそれをするのか、そのことがはっきりしとらんとどんな分野もマスターできへん。せやから自分の欲求が見つかってへんときは、まずそれを見つけなあかん。今までやったことないことやってみたり、会うたことない人に会うてみたりして、『ああ、自分はこういう風になりたい』『これを手に入れたい』て思えるもんと出会い真似る。 うまくいっているやり方が自分には合わないなど、やる前から勝手に判断しない。まずはうまくいっているやり方をやってみる。
空いた時間をすべて使う

中途半端にやらない。やるなら徹底的に本気でやる。
お客として感動できることを仕事にする

シリーズを通してガネーシャが言い続けている「仕事は誰かを喜ばせるもの」ということ。
成功者やお金持ちは自分のためでなく、誰か(お客さん)を喜ばせるのが上手な人なんです。 だからこそ、自分が仕事を選ぶときは、まずはじめに『お客さん』になってみよう。仕事を選ぶとき一番大事にせなあかんのは、これまでの人生で自分が何に感動したかちゅうことや。そんで自分が受けた感動を、今度は人に伝えたい、伝える側に回りたい、そう思うたとき人は自然な形で仕事ができるんやで。せやから最初は『お客さん』なんや。お客さんとして感動したことを仕事にして、自分と同じようなお客さんを作る。 どういうサービスをしたらお客さんに喜んでもらえるか考えてみる。
小さな勇気を持ちチャレンジを続ける

「成功するために一番大事なことは──『小さな勇気』やねん。生きるか死ぬかを決断するような大きな勇気やなくてええ。普通の人が不安で避けてまうところを前に進む、小さな勇気が大事なんやで。小さな勇気さえあれば、色んな経験ができる。そうすれば何が正しくて何が間違うてるか、理屈やのうて『身をもって』知ることができるんや。それを繰り返していけば、最後は必ず正しい道を選ぶことができるようになんねんで」
努力の先にあるものを鮮明に妄想する

「苦しみを楽しみに変えるにはな、苦しみを乗り越えたとき手に入れられる『楽しみ』を考え尽くさなあかん。そんで、苦しみを超える量の楽しみを見出したとき、苦しみは楽しみに変わんねんで。 自分の行動をコントロールするために必要なんは、楽しいことを我慢するんやのうて『もっと楽しいことを想像すること』やねん
本書の目次

1.自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる
2.苦手な分野のプラス面を見つけて克服する
3.目標を誰かに宣言する
4.うまくいっている人のやり方を調べる
5.一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る
6.空いた時間をすべて使う
7.合わない人をホメる
8.気まずいお願いごとを口に出す
9.今までずっと避けてきたことをやってみる
10.自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける
11.一度儲けを忘れてお客さんが喜ぶことだけを考える
12.自分の考えを疑ってみる
13.自分にとって勇気が必要なことを一つ実行する
14.優れた人から直接教えてもらう
15.一緒に働いている人に感謝の言葉を伝える
16.自分で自由にできる仕事を作る
17.余裕のないときに、ユーモアを言う
18.目の前の苦しみを乗り越えたら手に入れられるものを、できるだけ多く紙に書き出す
19.欲しいものが手に入っていく「ストーリー」を考えて、空想をふくらませていく
20.手に入れたいものを「目に見える形」にして、いつでも見れる場所に置いておく
21.自分流にアレンジする

著者・出版

著者: 水野 敬也


水野 敬也(みずの けいや、1976年11月26日 – )は、日本の小説家。愛知県西春日井郡清洲町(現・清須市)出身。 東海中学校・高等学校、慶應義塾大学経済学部卒。
処女作『ウケる技術』が30万部超えのベストセラーに、三作目の著書『夢をかなえるゾウ』は200万部を超え、ドラマ化された。他の著書に、自身の著書『BAD LUCK』を再編集・改題した『雨の日も、晴れ男』がある。 著書としては、動物の写真を使った『人生はワンチャンス!』や『人生はニャンとかなる!』などを製作。シリーズ累計190万部を超え、『人生はニャンとかなる!』は2014年度全書籍売り上げの2位を記録した。また、恋愛体育教師・水野愛也の名義で、『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、講演DVD『スパルタ恋愛塾[ソフト編・ディープ編]』がある。『LOVE理論』は2015年4月テレビ東京でドラマ化された(主演・片岡愛之助、大野拓朗)。
絵を得意とするクリエーターとの共著も精力的に行っており、パラパラ漫画の鉄拳との共著、『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、画伯・田辺誠一との共著『偉人たちの最高の名言に田辺画伯が絵を描いた』などがある。

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