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ザ・コーチ (プレジデント社) 谷口貴彦

Book Summary
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レビュー

ある日突然、未来の自分が変わり出す!感動と学びが両立したコーチング・サクセスストーリーです。主人公の星野(36歳)は住宅メーカー営業部の万年係長。人柄もよくそれなりに人望もあるのだが、肝心の販売成績がなかなかふるわない。ある日、期待を寄せていたお客に逃げられた星野は、むしゃくしゃした気持ちを静めるために、いつもの公園に出かけた。そこに偶然現れたのは、どこか見覚えのある一人の老紳士だった。「目標を持ちなさい」子ども時代に、何かと先生や部活の先輩に言われたこの「目標」という言葉の真の意味を、正確に知っている人は、果たしてどのくらいいるでしょう?
一度立てた目標は必ず達成しなければならない──そういう目標の呪縛から解き放たれた時、主人公の星野の未来は、突然動き出し、うつうつとしていた日常が、わくわくする毎日に変わり始めて行きます。

確かに目標を掲げる人は多いです。しかし、本当の意味で目標を活かしきっている人は、少ないと思います。私たちは、小さい頃から目標を設定することが大切だと聞かされていましたが、本来、目標というのは、これからの人生に対する道標になるべきものなのですが、分かっているようで分かっていない方がほとんどではないでしょうか。実際私もそうでした。


読み終わった率直な感想としては、目的/ゴール/目標/夢/ビジョンの言葉の定義から始まり実際に目標の達人になるための、目標の立て方から実行するまで指南書をストーリーでわかりやすく纏められているなという印象です。星野さんと一緒に成長してる感覚になり憑依したかのように最後の章では涙がとまらなくなりました。

本書のPoint
目標・目的・夢・ゴール・ビジョンの定義

 目標 :目的を達成するために設けた目当て
 目的 :成し遂げようと目指す事柄
 夢  :将来実現させたいと、心の中に思い描いている願い
 ゴール:競技などで、着順の決まる一番最後の地点、決勝点
 ビジョン:将来あるべき姿を描いたもの 将来の構想 未来像
目標の達人になるための目標設定

① 夢を描く(自由に夢や願望をリストアップする)
② 目的を設定する(夢リストから本当に心から実現したい夢を選び目的として設定する)
③ ゴールを設定する(目的を達成するための一歩前の最終地点を設定する)
④ 目標を設定する(ゴールを手にするために、具体的な目印や通過点を設定する)
⑤ ビジョンを描き、繰り返す(ゴールに向かう行動を促進するために、ゴールを手にした瞬間イメージを明確化して繰り返し心の中で描く)
目標を設定することのベネフィット

・共感者が現れる
・同じ価値観を持った仲間が増える
・目標に向かって努力することで人は成長する
・誰かと同じ目標に向かって頑張ることで、その後の人生の宝になる絆が生まれる
・目標を達成することで達成感を味わえる
ドリームツリーを作成する


ゴールツリーを作成する

ゴールを決め、ゴールを細分化しましょう
②ゴールをするために必要な知識とスキル、道具、環境などのツールに分けましょう
③行動計画を設定しましょう
④要素を目標に置き換えましょう
(例 ライバル→私は5/10までに最後まで諦めないでモチベーションを高く保つために資格のライバルを二人持っている)


本書の目次

第1章 人生の転機
 上手くいくことがいいとは限らない
 必要な人は、偶然という名を借りてやって来る 
 フラッシュバック 
 軌道は変えられる 
第2章 目標の達人への道
 達人への入口 
 達人になるための「三つの輪」 
 曖昧さという名の落とし穴 
 解釈と誤解と真実の本質 
 夢と目的と目標とゴール、そしてビジョン 
 ドリームリスト 
 ドリームツリー 
第3章 価値ある恩恵
 ホームワーク 
 『目標の達人ノート』 
 ゴールに向かうということ 
 成功と感情 
 盲点と焦点とチャンス 
 ゴールと博識の関係 
 断つ、選ぶ、決める、学ぶ。そして詩人になる 
 次の山を見る 
第4章 障害
 心のブレーキ 
 方向を誤った目的 
 学習性無力
 無知と恐怖 
 小さく始める 
 「知る」は、「できる」の始まり 
 ビリーフを書き変える 
 評価軸を変える 
 意味を変え、訓練によって慣れる 
第5章 始まりの日
 本当の目的と価値観が重なるなら 
 トライ・トライ・トライ 
 目標を与えるということ 
 無限の可能性 
 いくつもの旗を立てる 
 ルート 
 三つの図面 
 自分仕様 
第6章 真実が姿を現す時
 ゴールツリー 
 予行練習 
 本当の目標 
 行動によって価値を高める 
 行動を設計する 
 目標に磨きをかける 
第7章 自分に正直に生きる
 巣立ち 
 誓い 
 ほかの誰かになろうとすることをやめる
 生きがい 
 チャンスの神様は、準備が整った人の前に現れる 
 再会 
 達人への階段 
 「思うこと」と「やること」 
第8章 ネクスト・ステージ
 三年後 
 決断 
 五年後 
 バトン

著者・出版

谷口 貴彦(たにぐち たかひこ)


19歳でケーキ職人の見習いとして世に出る。その後、レストランのウエイター、バーテン、旅行の添乗員、ペンションの住み込み、喫茶店の店員、ファミレスのマネージャー、住宅のセールス、営業課長など、紆余曲折の道のりを経て、2003年にプロコーチとして独立。やる時は全身全霊で取り組む性格で、コーチの世界において最短で国内の最高峰資格と最高峰の国際資格を1発で獲得。代表的な著書、ザ・コーチ最高の自分に出会える『目標の達人ノート』 プレジデント社をはじめ、8冊で累計10万部を超えるベストセラー作家。

コーチングのクライアントは、企業の経営者、起業家、コンサルタント、ミュージシャン、プロコーチ、作家、自由人など多岐にわたる。累積コーチング時間は約5300時間を超え、国内トップクラス。

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