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雑談の一流、二流、三流(明日香出版社)桐生稔

Book Summary
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レビュー

ちょっとした雑談でも話が尽きず、大いに盛り上がり、また話したいと感じる人がいる。その一方で、少し話をしただけなのに気を使ってしまい、なんだか疲れてしまう相手もいる。では、自分は人からどう思われているのだろうかと不安を感じたことはないだろうか。

本書の著者は、コミュニケーションスクールを運営しているコミュニケーションのエキスパートだ。著者は、「雑談」には人間関係を作る力があると考えている。本書では、そんな「雑談」のコツを「一流」「二流」「三流」の方法に分けることで、わかりやすく解説している。ここで驚かされるのは、二流で挙げられている雑談のコツに「これこそ雑談上手の振る舞いなのではないか」と思えるものが多くあるということだ。よく耳にする雑談のアドバイスである「聞き上手になる」というコツですら、このままでは二流止まりなのだという。一流になるためには、相手の話をアシストしていかなければならない。そして、それは本書で紹介されているちょっとしたコツで実現可能だ。

コロナショックによって、リアルなコミュニケーションの機会が激減している。オンラインでのコミュニケーションへの移行が加速していくといわれている現代だからこそ、「あの人と話したい」と思われる存在になることはますます重要になっていくのではないだろうか。 相手の懐に入る方法、好印象の残し方など、雑談を利用して人間関係を構築する方法が満載だ。 人との関係性づくりを見直したいと思う方に本書を読んでいただきたい。

本書のPoint
雑談の流れは5つのステップ
Step1.雑談の始める
Step 2.雑談を広げる
Step 3.雑談を聞く
Step 4.雑談を盛り上げる
Step 5.好印象を残す
■ Step1.雑談の始める
挨拶に2つプラスする
 [例1](挨拶)  おはようございます
     (1プラス) 今日朝早いですね
     (2プラス) 昨晩はぐっすり眠れましたか?/朝活何かなさっているんですか?
  [例2] (挨拶)  今日暑いですね/お久しぶりです
    (1プラス) 元気そうですね
    (2プラス) 最近何かいいことありましたか?

○表情を準備する、常に笑顔
  ミッキーは常に笑顔
   相手と目があった時に微笑む

○名前を反復する
  会話中に何度も相手の名前を反復して呼ぶことで記憶が定着しやすくなる
■ Step 2.雑談を広げる
相違点を探す
  相違点を探すことで話を広げやすくなる
  違いについて⇒「それはどうゆうところが面白いんですか?」と聞いてみる
 
  3-2-2.ビフォーアフターを褒める
  会話の中からビフォーを見つける。 出来なかった事が出来るようになっている点。
  始めた時と比べてみると進歩しているので、媚びている感じがなく褒める事ができる。

■ Step 3.雑談を聞く
○ネガティブな事があったら全力で励ます
 松岡修造さんの様に、大きな声で励ます。大丈夫だよ!絶対出来るよ!

全力で承認する
  「いいねー!」「美味しそうー!」「 お洒落ー!」「 かわいいー!」
 
○違う意見はずらして質問する
  ネガティブな意見などは、なるほどーと話をずらし 別の話にすり替える
Step 4.雑談を盛り上げる
○  テクニック集
  例え話、擬音を使う、一人二役で話してみる、 一人質問してみる

○雑談の役割を見極めて、空きを担当する
  雑談の役割は3種類ある「 話を回す人」「 話を話す人」「 話を聞く人」
  空いているなと思ったポジションを自分が担当すると話が盛り上がる。
Step 5.好印象を残す
具体的なエピソードを伝え
  話を聞いている中で面白いと思った部分をメモ、覚えておく。
  別れ際に、〇〇の話面白かったです。心にささりました。と言うと好印象につながる。
心構え
話している人に体を向ける/椅子を座り直す  
相手にしっかり話を聞いていると姿勢を表すためにへそを相手に向けることは重要

自己開示を少しずつする
カードゲームの様に一枚ずつ自己開示をしていくと、相手と打ち解けて行く

○ポジティブなオーラを出す
繰り返し練習していくことで、話の見通しが立って、自信を持って話す

○自分はラッキーだと言う
みなさんのおかげ、周りの人に感謝をすることで謙虚さをもつ
本書の目次

1 雑談のはじめ方
2 話の広げ方
3 聞き方とリアクション
4 雑談の盛り上げ方
5 相手の懐に入る方法
6 好印象の残し方
7 雑談がうまい人の心構え

著者・出版


桐生稔(きりゅう みのる)

株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役
日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
一般社団法人日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ。新潟県十日町市出身。
2002年、全国1200支店運営する大手人材派遣会社に入社。極度な人見知りが原因で新卒3カ月で左遷される。そこから一念発起し、売上達成率No1を実現する。その後、音楽スクールに転職、事業部長として350名の講師をマネジメントする。
2017年、社会人のリアルコミュニケーション力を向上すべく、株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。現在全国35都道府県でコミュニケーションセミナー、研修事業を展開する。数多くトレーニングを行ってきた経験から、人の心が動くコミュニケーションパターンを発見。日経新聞、プレジデント、東洋経済ONLINE、Yahoo!ニュースなど、数多くのメディアに掲載される。
セミナーや研修では、60分に20回以上笑いが起こり、場が燃え上がり、最後には衝撃的な感動が走る「心震わすメソッド」をお届けしている。
著書に『10秒でズバッと伝わる話し方』(扶桑社)がある。

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