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1%の努力(ダイヤモンド社)ひろゆき

Book Summary
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レビュー

この「1%の努力」では、 2chの創始者で、現在は論破王インフルエンサーとして活躍するひろゆきさん自身の生い立ちや過去が多く語られており、前々からひろゆきさんに興味があった私にとっては非常に興味深い内容でした。

本書のメインメッセージが、一度きりの人生、自分の幸せを最大化するだけを考えていきよう、そのために大切なのはポジショニングだと著者ひろゆきさん伝えたいのだと私は解釈しました。マーケティングでよく耳にするポジショニング とは、ブランドが顧客の心の中で独自の地位 を築き、競合他社の製品やブランド認知の観点での差別化をイメージさせるための活動である。製品やブランドの地位を作るにあたり、企業はマーケティングミックスを通じて自社のブランドの特徴を強調したり、適切なイメージを作成したりする。まさに、自分に置き換えても同じ活動が重要で、ポジショニングを決めるところに1%の努力をしようというのがシンプルだが核心をついた著者からのメッセージだと受け止めた。

サブメッセージが、幸せの基準を下げようと主張されています。今ではSNSの普及によって、人と比較がしやすい世の中になりつつあります。人と比較しやすい世の中において周りばかり見ていても、自己肯定感が弱まるばかりです。自分が幸福感じる時はどういうことか、一番大切なことは何なのかを突き詰め、優先順位をつけるのです。すべてを高い水準を求めても比較の罠にはまり自己肯定感はさがるばかりです。赤羽という特殊な土地で若いうちに貧乏な体験や貧しい地域で幸せに暮らしてきたひろゆきさんだからこその真理をついた主張だとおもいました。。

本書のPoint
ポジショニングとは?
ポジショニングとは、「どこの場所にいるか」は才能や努力よりも大事だというのが、この1パーセントの努力の重要なポイントです。何かを成し遂げるとき、「どう頑張ったか」が100%必要であると認識されがちなのだが、たまたま日本人で生まれたら、ソマリアで生まれるよりラクであるというレベルの話で、努力で変わる部分は、実はものすごく少ないのです

自分のポジション取りによって、大した努力をしなくても稼ぐことができるのです。「たまたまそこにいたから成功した」と言う人も世の中にはたくさんいますが、努力の必要性でいうとそのその得するポジションをとるための努力と言うのが大切なのだと本書は伝えています。

ひろゆきさんが、FacebookなどのSNSで身元が明確なコミュニティにこそ価値があるという時代において英語圏を対象に匿名掲示板「4chan」を運営し隠居生活のような生活をおくれているのは、ユニークなポジショニングを確立してブルーオーションで戦っているからです。
エジソン「99%の努力と1%のひらめき」の本当の意味
このエジソンの言葉の真意は、ひろゆきさんに言わせると「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」という現実的な言葉だそうです。ひらめきもないまま、ムダな努力を積み重ねていっても意味がない。確かにそうかもしれません。
ひろゆきさんは、この「1%の努力」と言う本で、人生をもっと気楽に生きられる考え方や、最小限の努力で結果を得るためのポイントを示唆してくれています。 楽をするためにどのように自分の頭で考えるか、ここが努力すべきポイントということです。
「努力できる」という才能を持った人
努力できる才能があれば、あらゆる競争に立ち向かうことができ、突破し、次第に勝つことに慣れていきます。たとえば 受験競争を勝ち抜いて東大に入ったり、弁護士や公認会計士などの難関資格を取ることができたり、一部上場企業などに入ることができのです。しかし誰でも努力を続けられる才能をもっているわけではないです。言い換えると、誰もが努力によって成長することに幸せを感じるわけではないという解釈もできると思います。

その才能がない人は、人生にはハンデがあると思ったほうがよいです。 努力できる才能がなければ、いくら頑張っても、正攻法では努力の才能を持った人には勝てない。 何かを成し遂げるために頑張らなければいけない場所を選んだ時点で、ちょっと頑張っただけでうまくいってしまう人に本気を出されたら、すぐに先を越される。 だから、自分にとって頑張らなくても結果が出る場所に行ったほうが、絶対にうまくいくし、逆説的な話だが、それが真理なのです。 「競争のいらないところに張りましょう。

本書の目次

序文 「1%の努力」とは何か


エピソード1 団地の働かない大人たち ── 「前提条件」の話
エッグスタンドのある家
赤羽の話からはじめよう
子ども部屋おじさん
守るべきラインはどこにある
弱者の論理
チャンスの前髪を捕まえよう
お小遣い制度の人にはわからないこと


エピソード2 壺に何を入れるか ── 「優先順位」の話
大学生に話しておきたいこと
最初に買ったパソコン
捨てるものを決める思考法
利子だけで暮らそうとした
9つのバイトが教えてくれたこと
世の中は高校生レベルで成り立っている
キャパオーバーする瞬間


エピソード3 なくなったら困るもの ── 「ニーズと価値」の話
できるけど、やりたくないこと
仕事の正しい選び方
出すぎた杭は打たれない
潰されていった天才たち
性善説を前提にしよう
価値があるように見せる


エピソード4 どこにいるかが重要 ── 「ポジション」の話
自由な広場とボール
僕のポジション取りを語ろう
言ってはいけないことを言う
逆張りvs紋切り型
偉い人と現場仕事
日本を1つの村として見る
ユニークな人が生き残る


エピソード5 最後にトクをする人 ── 「努力」の話
成功率を上げる方法
トップが下を殺しうる
ラクを追いかけてラクできない矛盾
みんなで解決するという神話
社会システムが悪いんだ
権威に弱い自分


エピソード6 明日やれることは、今日やるな ── 「パターン化」の話
僕は天才タイプじゃなかった
ヒマをヒマでなくす技術
天才を支える人
頑張る方向を見定める
ゼロからの実績づくり
お金儲けの上にあるもの
予測不能なものに対価を
個人主義の度合い


エピソード7 働かないアリであれ ── 「余生」の話
あらゆることを調べつくせ
肉屋を応援する豚
さも、意味ありげに生きられるか
パリの働かないアリたち
世界中に善意はある
最後にはすべて笑い話にできる

著者・出版

ひろゆき

本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。

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