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人生の勝算 (幻冬舎) 前田 裕二

Book Summary
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レビュー

人生の勝算は、「不幸や苦境で目の前が真っ暗な人に対し、前田さんの言葉が一つの光となり、その人に勇気を与えてくれる」そんな本です。

あなたには、人生の勝算はありますか?揺るがない志の軸がありますか?きっとこの本がその答えへと導いてくれます。

< 前田さんのエピソード紹介>
・8歳で両親を亡くして路上ライブで生計を立てた
・バスケ部の朝練が始まるまで新聞配達をしていた
・就活の自己分析のために30冊以上ノートを書いた
・外資系投資銀行に勤めていた時は毎朝4時半〜5時に出社、休みなく働きトップ営業マンに
・通勤用の自転車のサドルが盗まれ1年間その状態で通勤していた
・ニューヨーク勤務時も誰よりも早く出社、遅くまで仕事をした

本書の中で、「世間との競争にとらわれずに、他でもない、自分の運命と真剣勝負で向き合って欲しい。人ではなく、運命に負けないでほしい。」と語られています。運命に負けないためには、戦略が必要で、ただなんとなく生きてきては、勝負していないのと同じです。どうせ一度きりの人生なら、勝利を収めたいたいものです。これが本書のタイトルにもなっている勝算という言葉に繋がっていると思います。では一体、どのようにしたら勝算を持つことができるのでしょうか。以下の 3つについて詳細に深堀りして共有したいと思います。

  • 絆の大切さ
  • 見極めてから掘る大切さ
  • コンパスを持つことの大切さ

本書のPoint
■絆の大切さ
前田さんは、小学生の頃から、お金を稼ぐために路上ライブを行なっていました。始めた当初は、お金を払ってくれる人もいなければ、立ち止まって聞いてくれる人もいなかったと言います。 そこでまず、オリジナル曲ではなくカバー曲を歌うようにしてお客さんを引き付けるようにしました。次に、お客さんからリクエストを受け付けることにしたそうです。ただ、リクエストを聞いたところで、突然に歌えるようになるわけではありません。そこで、「1週間後までに歌えるようにしてくるので、また来てください」と約束を取り付けたそうです。 そして実際に、1週間後に聞きに来てくれた時に、リクエスト曲を歌うのです。そうすることで、お客さんとの絆が生まれます。だってもし小学生が、自分のために曲を練習してきてくれたとしたら、とても嬉しい気持ちになりますよね。もっと応援したいと思いますよね。 このように、人との繋がり、つまり「絆」が大切であるという話が、本書には何度も登場します。

■見極めてから掘る大切さ
お宝(目標の例え)が眠る山を掘って割り当てるレースがあったとします。多くの人は山の端からコツコツと掘り始め、仕事してる感だけをきちんと味わい、思考停止で掘り続けます。そして、だんだん疲れてきて「ここには宝がないのかもしれない」といった不安が頭をちらつき、挫折してしまうのです。 一方、前田さんはまずお宝がどこに埋まっているのか、どうしたら効率的に掘れるのかを徹底的に考えます。 山の麓に住む長老にヒアリングしたり、実際に採掘できた地元の人に会ってみたり、あらゆる手を使って効率的な方法を探すのです。そして、AからZの採掘地点のうちCとDに宝が埋まっている可能性が高いと見極めると、他はすべて捨ててCとDを掘ることに全力を注ぎます。仮説思考ですね、イシューの特定・見極めこそ最重要であり、イシューを特定したらとことん進む。もしダメだったら次ということを繰り返す。できそうできないこと、こういう当たり前のことを当たり前にできる人は限られている。だからこそ、これが出来る人と出来ない人では数年で圧倒的な差が生まれるのだ。

■人生のコンパスを持つ大切さ
幸せになるために何よりも大切なのが、「人生のコンパス」です。このコンパスとは、自分の人生の中で何が一番大切かといった「価値観」のことです。 例えば、前田さんのお兄さんのコンパスは「家族」です。結婚をされており子供は2人います。仕事を早く終わらせ家に戻り、子供と一緒にゲームをしたり、公園で遊んだりしています。このようにお兄さんは、他のどんなことよりも「家族との時間を大事にする」と決めています。一方で、前田さんは1日のほとんどの時間を仕事に明け暮れる人生を選択していますよね。あなたはどちらの方が憧れますか?
本書の目次

目次
プロローグ―経営はストリートから始まった
第1章 人は絆にお金を払う
第2章 SHOWROOMが作る新しいエンターテイメントのかたち
第3章 外資系投資銀行でも、求められたのは「思いやり」
第4章 ニューヨーク奮闘記
第5章 SHOWROOM起業
第6章 SHOWROOMの未来
エピローグ―コンパスは持っているか

著者・出版

前田 裕二(まえだ ゆうじ)

SHOWROOM株式会社代表取締役社長
1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。株式市場において数千億〜兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。その後、0→1の価値創出を志向して起業を検討。事業立ち上げについて、就職活動時に縁があった株式会社DeNAのファウンダー南場に相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。現在は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。

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