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いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン(Discover 21)大塚雄介

Book Summary
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レビュー

・ビットコインとは?
・ブロックチェーンとは?
・NFTとは?

話題に上がったとき、あなたは、説明できるでしょうか?これらの名称をニュースなどで目や耳にしない日はないほど、世の中に浸透し認知は広がりました。ですが、どれだけの人が、それらの内情を理解しているかというと、現実、それほど多くないように思われます。さらに、日々刻々と進化し続けるテクノロジーにより、暗号資産、いわゆる、仮想通貨をめぐる状況は、いま、めまぐるしく変化しています。数年前に得た知識なら、一度ブラッシュアップする必要があるのです。

投資を考えている人にはもちろん、ビジネスパーソンの基礎知識として、これからの金融、経済、社会を語るうえで、絶対におさえておきたい情報をこの1冊にになります。ぜひ入門書として読んでいただければと思っています。

本書のPoint
■ ビットコインとは?
ビットコインとは、
 ・ブロックチェーンという新技術によって生まれた「仮想通貨」
 ・電子データで表される「デジタル通貨」
 ・高度なセキュリティに守られた「暗号通貨」
 ・特定の国に属さない「国際通貨」
 ・分散型ネットワークに支えられた「民主的な通貨」
など様々な説明を耳にするビットコインですが、どれも正解になります。

■ビットコイン入手方法
ビットコインの入手方法は3つあります。
 ・自分で買う
 ・ 誰かから送ってもらう
 ・ 新しくビットコインを掘り当てる(マイニング)
自分で買う方法が一番簡単です。外貨を買うようにビットコインを買えばいいだけです。

■ビットコインを使うメリット
投資目的として資産の何割かをビットコインに変えておくのはあり。ギリシャ経済危機などお金の価値が絶対的なものでなくなったと判断された時にビットコインは値上がりすることが多い。
また4年に一度マイニング報酬が減るので、その時も価格が上がることが多い。送金手段として
海外送金や海外決算の手段として優れている。例えば、日本からインドネシアに1万円送ると手数料として5000円取られてしまうような理不尽なこともあります。個人間での海外送金はビットコインに変えて送金すれば、より安く、より早く送金することができます。

■ビットコインが価値を生み出すわけ
お金はみんなが価値があると信用しているから価値がある。ビットコインは以下の3つの理由から信用されている。
 ・誰も偽造・改変できない(ブロックチェーン)
 ・特定の国や企業の思惑に左右されない(非中央集権)
 ・有限である
■ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは「分散型台帳」技術。数千個のビットコインの取引(トランザクション)をまとめたブロックを、マイナーが承認して、一本のチェーン(鎖)で共有している。そのブロックは10分ごとに承認されて、チェーンの最後に追加されていきます。この一本のチェーンに過去すべてのビットコインの取引データが含まれており、そのブロックがチェーン上になっているから「ブロックチェーン」となっている。また、一度ブロックの最後尾につけられてたブロックの順番を後から変えることはできない。ブロックチェーンは、個々のユーザー同士を結んで直接やり取りする「Peer to Peer」(ピア・ツー・ピア)方式を採用しいる。この「Peer to Peer」は、
どこかのサーバーで一元管理されるのではなく、世界中に散らばった複数のコンピュータに全く同じものが保存されている。そのため偽造・改変することが困難になっている。

■ビットコインの発行枚数
ビットコインの発行枚数の上限は、2100万枚。このままのいくと、2141年にすべて発行される予定。マイニングによって得られる報酬は、4年に1度半減される。よってその時にビットコインの価格は倍増するとも言われている。

■ビットコインの課題
 ・取引完了までの時間が長い(約10分毎)
 ・ 取引量増加によるデータ量の増加(スケール問題)
 ・ マイニングコストが上がり続けている
本書の目次

PART1 ビットコインって何なの?
・6つの顔を持つビットコイン
・ビットコインはどうやって手に入れる?
・ビットコインはほかの「資産」とどう違う?
・ビットコイン投資のメリットを教えて!
・ビットコイン価格はどう決まる?
・ビットコインはほかの「決済手段」とどう違う?


PART2 ビットコインの仕組みはどうなっているの?
・バーチャルなお金に価値が生じるのはなぜ?
・ビットコインはいつどこで生まれた?
・ビットコインは誰が運営している?
・「取引所」の役割って何?
・ブロックチェーンってどんな技術?
・マイニングって具体的に何をする?
・ビットコインには終わりがある?


PART3 仮想通貨はどこまで安全なの?
・ビットコインがコピーや改ざんされる心配は?
・送金中に誰かに抜き取られる心配は?
・どのウォレットなら安全なの?
・取引所のコインが盗まれる心配は?
・マネーロンダリングに利用される心配は?
・各国のレギュレーションはどうなった?


PART4 ブロックチェーンの進化と広がり
・ビットコインが抱える4つの課題
・スケーラビリティ問題の解決策① セグウィットとビットコイン分裂騒動
・スケーラビリティ問題の解決策② ライトニングネットワークとサブチェーン
・変動幅が大きすぎる問題の解決策① ステーブルコイン
・変動幅が大きすぎる問題の解決策② リブラ改めディエムとCBDC
・銀行のレガシーシステムを更新する[リップル]
・ビットコインはいつまでトップでいられるか?


PART5 イーサリアムが切り開く未来
・ビットコインの最大のライバル、イーサリアムとは?
・自律分散型投資ファンドDAOとは?
・分散型金融DeFiとは?
・資金調達手段としてのICO、IEO、STOとは?
・非代替性トークン「NFT」とは?

著者・出版

大塚 雄介(おおつかゆうすけ)


コインチェック執行役員
早稲田大学大学院修了、物理学修士号取得。リクルートから分社独立した株式会社ネクスウェイでB2B向けITソリューションの営業・事業戦略・開発設計を経験の後、レジュプレス株式会社に参画(2017年4月よりコインチェック株式会社に社名変更)。2014年2月に取締役に就任。2018年4月にコインチェック株式会社がマネックスグループ株式会社の子会社となると同時に執行役員に就任し、マーケティング・事業開発などを統括する。その後、2020年1月より専門役員に就任し、暗号資産の啓蒙や業界のトレンドに関する解説などの活動に従事。2021年4月より、執行役員として、マーケティングや広報、株主総会支援事業などを統括する。2022年1月より、Web3.0時代を牽引するスタートアップを支援する「Coincheck Labs」を立ち上げ、投資や啓蒙活動に従事。

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