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コンサル一年目が学ぶこと(Discover21)大石哲之

Book Summary
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レビュー

アクセンチュアで働いてきた大石哲之さんの著書『コンサル1年目が学ぶこと』の要約を書いていきたいと思います。本書は各界で活躍する元コンサルタントの方々に新人時代に学んで覚えていること、役に立っていることをインタビューし業界業種が変わっても使えることを30個の重要スキルとして書かれています。

  • 社会人一年目でこれからの社会人生活に不安を抱えている人
  • 十年目前後の中堅社員となり普遍的なスキルを学びたい人
  • 仕事が上手くいかず悩んでいる人

上記に当てはまるような方は是非読んでみてください。コンサルタントという職業ではないから関係ないとページを閉じないでください。ビジネスパーソンとして活躍するために必要なことはどんな職業でも変わらないので、幅広い方の手に手にして欲しいと考えています。コンサル一年目だろうと他の職業十年目だろうと、活躍するビジネスパーソンになるためには「仕事の基礎を体得しているか」です。

本書のPoint
■ コンサル流話す技術

結論から話せ
よく、色んなところで結論から話せと言われています。色んなところで言われているので普遍的な情報なのだと思います。何が言いたいのかよくわからない人の話を聞くのはしんどいですよね。ですので普段話すとき、思いついたことから喋るクセをなくしましょう。

数字で物事語れ
どうして新人の話を経営者は聞くのでしょうか?それは数字を使うからです。コンサルタントは売上、コスト、利益率、出荷の個数などビジネスにおけるさまざまな数字をもってきて話をします。感覚的に把握している問題を、実際に数字に落とし込み、「証拠」にすることで、人を納得させています。

相手の期待値を把握してそれを超えろ
相手の期待がどこにあるのかを見極めて絶対に外さないこと、そこだけは相手の期待値を超える120%のものを持っていくことで必ず評価されます。期待を超えるというのがポイントです。 逆にどんなに努力しても、相手の期待値を超えられない案件は受けない、もしくはコミュニケーションをとって期待値を下げてもらうことも重要です。ビジネスは突き詰めていくと相手の期待を常に超え続けることで信頼されます。
 
■コンサル流思考術

考え方を考える
コンサルタントとしてクライアントの課題を解決するためにデータから結論を導きださなければなりません。そのため、いきなり作業に入るのではなくどのように進めたら、求めている答えに行き着くのかという、段取りの部分をまずは考えることが重要です。

仮説思考
一般的には、何か結論を出すためには、全般的に調査し沢山データを集め、それぞれ詳細に検討して、結論を出します。しかしコンサルタントは逆です。今予想できる範囲でこうではないか?と仮説を立ててそれを検証するように資料を集める。その仮説が間違っているデータが出てくれば、集めた資料をヒントに別の仮説を立てて調べ直していくことで無駄な情報収集せずに結論へ至ることができます。仮説思考の意識に変えていくと結論をだすスピードが上がり、さらにビジネスマンとして大事な考える力が養われます。
■コンサル流プロフェッショナルマインド

バリューを出す
バリューを出すとは、相手がしてほしいと思うことができるかどうか?ということです。クライアント企業の経営にとって価値ある提案ができるかどうか?それがバリューを出すと言う意味です。

会議では必ず意見を言え
これを読んでくださってる方のなかで会議でまったく意見を言わなかったという経験がある方がいらっしゃるかもしれません。会議も同じで会議の時間にも時給が発生していて、発言によって価値を生み出さなければなりません。つまらない意見でも自分のなりに知恵をしぼって何か言った方がマシなのです。

コミットメント力
コミットメントするとは一度約束したことは、何があってもやり遂げなければいけないということです。コンサルのコミットメント力とは、クライアントの成功に対してコミットしろ!ということです。コミットメントを果たすためなら何しても構いません。たとえば、頼まれた仕事が自分の実力不足だったとき、他人に一部代理でやらせてそれを出しても構いません。
本書の目次

第1章 コンサル流話す技術
 ・結論から話す
 ・ Talk Straight 端的に話す
 ・ 数字というファクトで語る

第2章 コンサル流思考術
 ・ 「考え方を考える」という考え方
 ・ ロジックツリーを使いこなす
 ・ 雲雨傘 提案の基本 

第3章 コンサル流デスクワーク術
 ・ 文書作成の基本、議事録書きをマスターする
 ・ 最強パワポ資料作成術
 ・ エクセル、パワーポイントは、作成スピードが勝負

第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
 ・ ヴァリューを出す
 ・ 喋らないなら会議に出るな
 ・ 「時間はお金」と認識する

著者・出版

大石 哲之先生(おおいしてつゆき)

1975年生まれ。慶応義塾大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、就職支援ベンチャーの起業を経て、現職。経営のコンサルティング、コンサルタントのキャリア支援を行う。コンサルティングとキャリア支援の経験を生かし、ビジネススキル、グローバル化、新しい時代の働き方などについて著作活動を行っている。大石哲之事務所代表、株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役。『過去問で鍛える地頭力』(東洋経済新報社)、『3分でわかる ロジカル・シンキングの基本』(日本実業出版社)など著書多数。

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