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ずるい仕事術(ダイヤモンド社)佐久間宣行

Book Summary
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レビュー

佐久間 宣行さんはテレビ東京のプロデューサーとして「ゴッドタン」「あちこちオードリー」という名物番組を生み出した人です。特筆すべきところは「敵をつくらない」スキルでしょう。 独立後の現在も「円満退社」を達成しているため、引き続きテレビ東京のプロデューサー業務を続けています。本書では「やりたいことをやる & 会社員として上手く」を達成した佐久間さんの仕事術が学べる1冊です。

第1章 仕事術編
第2章 人間関係編
第3章 チーム編
第4章 マネジメント編
第5章 企画術編
第6章 メンタル編

上記の構成で仕事は6つのカテゴリについて佐久間さんの虎の巻を共有いただけるというわけです。本書には、ちまたのビジネス本に紹介されている「褒める、悪口を言わない、苦手ではなく得意で勝負!」という仕事術のほかに、佐久間さんのプロデューサーとしてのノウハウがつまった1冊になっているのが見どころです。

本書のPoint
会議の事前準備を入念にする
その他大勢から抜け出すには会議が重要と書かれています。その他大勢から抜け出し圧倒的な成果をあげるためには「事前準備(仕込)」をすることが大切です。
本書には”具体的”には以下を準備できれば良いと紹介されています。
 ・上司から質問される内容を予想して、回答を準備
 ・必要になりそうな資料は、あらかじめ準備する
 ・いきなり「お前はどう思う?」ときかれても答えられるようアイデアを持っておく
 ・前回の会議で話題になったことは、次の会議までに調べておく
 
社内初はローリスク・ハイリターン
仕事はあえて、社内初を狙うのがおすすめということです。 社内初は「答えがない」ため、手探り感があります。 だからこそ前例がなく、失敗しても笑われる程度がほとんどです。 ガッツがある社員が多くない会社なら、チャレンジしたこと自体を評価される場合もあります。 しかも成功したら、一躍その分野で「第一人者」になることができます。 ローリスク・ハイリターンを狙えるチャンスです。
壁に当たったら悩みを「因数分解」で整理する
誰でも一度は思い浮かべるのが「つらい・・・会社を辞めたい・・・」でしょう。
その悩みをスッキリして前にすすむために問題を分解して考えましょう。
会社員の問題は大きくは2つ
 ・組織の問題
 ・ 自分の能力(得意・不得意を含む)の問題
組織の問題は前例がない、役職に空きがないというような、あなたの能力には関係がない問題です。自分の能力の問題は仕事をやりきるスキルや才能がないという問題です。
いま自分の行く手を阻む壁は、組織、自分のどちらの問題なのか? まずは把握しましょう。 分解したうえで自分が出来ること、自分ではどうしようもないことに分けて、出来るアクションを検討しましょう。
■自分で決める
著者は、3年間はひたすら尖った企画を出しまくるを努力目標にしたということ。 能力の問題は大きく2つの解決方法があります。 「得意を伸ばす」「苦手を克服する」です。どちらも正解ですが、他人が言ったからではなく、自分の行動は「自分のエゴ」と相談して自分できめましょう。 人間は欲望(エゴ)と共に成長してきました。 壁を突破する力こそ「単なるワガママ」が偉大な力を発揮します。そして、その自分で決めたワガママに責任をもってやり抜きましょう
■報連相を使いこなす
報連相が大切な理由について、次の2点が挙げられています。
  ①上司を不安にさせたり、文句を言わせないため
 ②上司の上司に文句を言わせないため
特に報連相で伝えるべきなのは、進捗状況と優先順位です。この2つをしっかり伝えることで、上司を安心させることができます。 逆に、報連相がしっかりとできていないと、上司は「こいつは本当に仕事をやっているのか?」「仕事を忘れているのでは?」と不安になってしまいます。 最近では、リモートワークが普及したことにより、余計に上司の不安がつのりやすくなってしまっています。そしてあなたに色々と口出しをしたリモート、コントロールするようになってしまいます。

だからこそ、報連相をしっかりやって、あなたの自由を確保することが大切なんです
■ すぐやる人が全てを手にする
皆さんが返事を待つ側だとしたら、当たり前ですが、相手からの返信は早い方がいいですよね? 仕事は全て、ご縁から始まります。 そのため、頼まれた仕事や、返事はすぐに返すことで、相手が抱く印象をガラリとよくすることができます。
唯一時間だけが、全ての人間にとって平等です。 そのため、相手の時間を無駄にしない、すぐにやる人が信頼されるようになります。
■ 仮説を立てる
仕事で成長するには「仮説」を立て仕事をすることです。 言われたとおりの仕事をぼーっとこなすだけでは何も成長しません。 仮説を立てる → 検証する → 答え合わせを繰り返して仕事ができる人とできない人ではかなりの差が生まれます。

仕事で成長したかったら、正しい努力をしないといけない。 正しい努力をするには、まず、ひとつひとつの仕事に対して「こうじゃないか」と仮説を立てて、頭の中でそれを組み立てるクセをつけるのがおすすめだ。
■悪口は自分というブランドを汚す
いつも悪口を言う人だと認識されると、自分のブランドも汚れてしまう。 人の悪いところはすぐに見つかってしまうものです。その場は盛り上がるかもしれません。 しかし、悪口を言われて気持ちのいい人なんていません。 普段から悪口を言っていて、ネガティブな印象を与えていると、いざ自分が本気に何かを訴えたときに説得力が下がり、誰もが聞き入れてくれなくなります。心穏やかに過ごすためにも悪口は絶対に言わないように心がけましょう。
本書の目次

第1章 仕事術編
第2章 人間関係編
第3章 チーム編
第4章 マネジメント編
第5章 企画術編
第6章 メンタル編
 

著者・出版

佐久間 宣行(さくま のぶゆき)


1975年〈昭和50年〉11月23日
出身校: 早稲田大学商学部

テレビプロデューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティ。「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」「ウレロ☆シリーズ」「SICKS~みんながみんな、何かの病気~」「キングちゃん」などを手がける。元テレビ東京社員。2019年4月からラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを担当。YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」も人気。著書に『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』(扶桑社)がある。 –このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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