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できる課長は「これ」をやらない (すばる舎) 安藤 広大

Book Summary
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理解度チェック

本サイトで紹介する本に関する理解度チェック問題になります。


問題を解きながら、本の概要を理解できるように、
問題以上に解説に力を入れておりますので、是非活用ください。

レビュー

 タイトルに課長と書いてあるので、課長というポジションに特化したハウツー本をイメージしながら読み始めた。しかし、本書の中でも書かれているが、課長の定義は、社長以外の中間管理職だそうだ。それを分かり易く課長として書かれている。チームを任されたばかりのリーダーから経営層一歩手前の部長まで、かなり幅広い人に向けた内容となっていた。

 率直な感想としては、半分くらいは普段、私が課長として心掛けていることと相反するものであった。手前みそになってしますが、自分なりに管理者として結果を出してきたと考えていたし、その自分のポリシの再確認という意味で本書を手に取ってみた。ところが、章立てにある約半分が自分のポリシと違うものであったことには衝撃を受けた。ただし、その理由も含めて書かれているが、すべてが腹落ちしているわけでないが、「なるほど、そういう考え方もできるよね」というものが多くあった。

 本書の内容と自分のポリシとの乖離に目を背けるのではなく、かといって全面的に受け入れるわけでもない。私は、識学という数百社で実績のある識学フレームワークをリスペクトしながらも、今までの自分の考え方にも自信を持っている。なので、日々の業務の中で検証しながら、自分なりの課長像を確立したいと改めて思わせてくれた一冊であった。

本書の要点

著者が何を言いたかったのか、一言で纏めるなら、

自分の立場を理解し、自分の責任の範囲の業務に注力すべし」である。

できる課長になるための3つのポイント

 自分は会社の成長のためにいることを忘れない
できる課長は、”会社と戦い部下を守らない”・”お客様のために会社と戦わない”など自分が会社の成長のために存在することを忘れないことが原則だ。課長は、会社の中の機能であり、会社と戦ってはならない。

 管理職であることを忘れない
できる課長は、自分の役割が管理すことを忘れない。課長が管理するときに大切なことが2つある。それは、”部下やチームの未来のために必要であることを設定”・”目標を具体的に設定し評価を行う”である。難しいのが出来なかったことへの指摘である。

 自分は間の立場であることを忘れない
できる課長は、上司と部下の間に立ち、今の利益ではなく、未来の利益になることを選択しなければならない。チームが率いて会社や上司が求められることを達成することで、結果的に部下の成長やチームがかつことにより、部下への配分できる状態をつくる。

本書の目次

●Chapter1  できる課長はできる社員でなければならない
 01.できる社員は自己評価しない
 02.できる社員は、誰から評価を得なければいけないかを間違えない
 03.できる社員は無駄にとまらない
 04.できる社員は、あとから「言い訳」をしない
  

●Chapter2  できる課長の部下との接し方
  01.できる課長は、部下と友達のように接しない
  02.できる課長は、部下と無駄に飲みに行かない
  03.できる課長は、部下に「お願いします。」を使わない
  04.できる課長は、背中でみせない
  05.できる課長は、部下に感情的に接しない
  06.できる課長は、数字が未達より挨拶をしないことを許さない
  07.できる課長は、部下の「モチベーション」を気にしない
  

●Chapter3  できる課長の部下育成      
  01.できる課長は、部下のやり方に口をださない
  02.できる課長は、「やってみなはら」を単独では使わない
  03.できる課長は、部下を無駄に褒めない
  04.できる課長は、頑張っている姿を評価しない
  05.できる課長は、部下の腹落ちを求めない
  06.できる課長は、ただの言い訳を許さない
  07.できる課長は、適材適所という言葉をむやみやたらに使わない
  

●Chapter4  できる課長の上司との接し方
  01.できる課長は、上司からの評価をあきらめない
  02.できる課長は部長の威を借りない
  03.できる課長は、上司と競わない
  04.できる課長は、言い訳に部下を使わない
  05.できる課長は、上司が決めたこと・変わらないことを言い訳にしない


●Chapter5  できる課長の出世方法
  01.できる課長は、経営者のつもりで考えない
  02.できる課長は、会社全体のことを無駄に考えない
  03.できる課長は、隣の部署の部下からの相談に乗らない
  04.できる課長は、アピール不足を言い訳にしない
  05.できる課長は、直談判しない
  

●Chapter6  できる課長の心構え
  01.できる課長は、自分は会社の成長のためにいることを忘れない
  02.できる課長は、管理職であることを忘れない
  03.できる課長は、自分が間の立場であることを忘れない

著者・出版

著者: 安藤 広大(あんどう・こうだい)


株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学卒業。
株式会社NTTドコモを経て、2006年にジェイコムホールディングス株式会社(現:ライク株式会社)に入社。主要子会社のジェイコム株式会社(現:ライクスタッフィング株式会社)で、取締役営業副本部長等を歴任。
2013年、「識学」と出会い独立。識学講師として、数々の企業の業績アップに寄与する。
2015年、識学を1日でも早く社会に広めるために、株式会社識学を設立。設立後、約2年半で400社以上の企業にコンサルティングを行う。
「日経ビジネス」などのビジネス誌、「ダイヤモンド・オンライン」や「プレジデント・オンライン」などのビジネスサイトにも多く寄稿。 著書には『伸びる会社は「これ」をやらない! 』(小社)がある。

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