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自分のアタマで考えよう (ダイヤモンド社) ちきりん

Book Summary
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理解度チェック

本サイトで紹介する本に関する理解度チェック問題になります。


問題を解きながら、本の概要を理解できるように、
問題以上に解説に力を入れておりますので、是非活用ください。

レビュー

本当に自分で考えているのか、それは知識ではないのか」この本を一言で表すとこのようになります。 普段、”思考が浅い”と言われる人ほど読んでほしい一冊です。

知識のアウトプットではなく思考をして情報に付加価値をつけるために使用する思考法がまとまっている月間200万PVを誇る人気ブログ「Chikirinの日記」の筆者による初の完全書き下ろしの実用的なノウハウ集です。思考法として、具体的に10項目を挙げて説明されています。例えば「思考の際は、知識をいったん分離する」、「知識と思考の最適な関係は、思考の棚に整理すること」などです。 また考える力をつけるためには「考える時間を増やすこと」が重要としています。

本書を読んでみて、自分に置き換えて考えてみた時に、仕事でもプライベートでもあまり自分の頭で考えていないように感じました。私自身、毎日、手帳に予定を立て、夜に振り返りも兼ねて日記を書いているので、本書で紹介されている自分の1日の行動を見える化は既にできています。明日から手帳に思考時間(考えている時間)というエッセンスを追加してみて分析してみようと思います。また、本書で紹介されている思考法についても生活の中に取りいてみようと思いました。特に
 ・ インプットに対する「Why(なぜ)?+So What(だからなんなの)?」の問い
 ・ MECEで考えるための課題の分離
この2点は、思考に対する本質をついていると感じたところなので、実践してみようと思います。人それぞれ響く箇所は違うと思いますが、どうすれば「思考力(考える力)」が身につくのか、著者の言う「知識を《思考の棚》に整理する」ことで、今まで以上に生きることに楽しみが生まれてくるかもしれません。1日あれば読める内容なので、気軽に手に取って一読してみてはいかがでしょう!

本書の要点

●ちきりん お薦め思考法

著者のちきりんさんは、冒頭で「思考は知識にだまされる」と野球を例にだして説明しています。実は私たちは、考えているふりをしているだけで、もともとあった知識(他の人が頭で考えた結果)による思い込みをしがちであるということです。これからの世の中で重要になってくるのは自分の頭で考え結論を出していくことが出来る人間です。知識だけでは、AIやロボットに置き換えられて価値がない人間に成り下がってしまいます。そうならないためのちきりんさんお薦めの思考法を紹介します。

 

意思決定のプロセスを明確にする ある事象に対し、思考(自分で考え)し結論を出す時に、重要なポイントが、何よりも先に意思決定プロセスを具体的に固めることです。どうやって結論を出すべきかを考えるのです。意思決定プロセスが決まったら、初めてその結論に繋がる情報の収集や分析を行うのです。情報の収集や分析が先だと話は進まないのです。情報と結論をつなぐことが思考なので、情報だけを収集しても、それは単に情報収集作業だけであって、思考ではないのです。

Why?+So What?
(なぜ?+だからなんなの?)
インプット情報に対して、結論を出すために、「Why(なぜ)?+So What(だからなんなの)?」という問いを投げかけることが思考のポイントなのです。
まず「Why(なぜ)?」は、背景を正しく理解するための問いです。インプットはなにかの減少や活動の結果なので、そのインプットには必ず理由があるということになります。その背景を正しく把握できなければ、次の問いである「So What(だからなんなの)?」に影響を与え、結論が間違ったものになる可能性があるのです。
次に、「So What(だからなんなの)?」は、次に起こる事象を予測し、それにどう対応するかを検討するための問いです。つまり結論をだすための問いとなるのです。
本書の中では出生数と合計特殊出生率のデータに基づく「なぜ?」と「だからなんなの?」が紹介されています。
あらゆる可能性を検討する 思考のモレを防ぎ、あらゆる可能性を考える方法が紹介されています。それは「選択肢を分解し、あらゆる組み合わせを考えること」です。
ポイントが、要素分解です。要素分解のときに「これですべての要素は出尽くしているか?」と自分に問いを投げかけるのです。この考え方はMECEのコツからきていると思われます。分析フレームワークとしても有名なMECEも「課題を構成する要素に分解する」「あらゆる要素の組み合わせを考える」がポイントとなります。
分析の基本は縦横比較 インプット情報を分析し結論を出す時、思考の基本となるのが比較です。比較は私たちにとって最も身近な分析手法なのです。[縦軸→時系列比較]と[横軸→他者比較]での比較が基本です。
判断基準はシンプル 意思決定プロセスを決める時に、目指すべき姿から重要な判断基準を絞ることが大切です。判断基準が多くあることで、情報収集や思考する時間も増えるので、如何に判断基準を絞るかを考えましょう。
「2x2マトリックス」で重要な2つの判断基準に絞り、他の基準はきりすてるくらいが良いのです。
考える時間を増やす 自分の業務を書き出し、実際に「思考(考えている)」時間をチェックし、思考(考えている)時間を倍にする努力をしましょう。

本書の目次

序 章 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
プロ野球の未来について考えてみよう

第1章 最初に考えるべき「決めるプロセス」
会議を重ねてもなにも決まらないのはなぜ?

第2章 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
合計特殊出生率が上がっても少子化は止まらないです

第3章 あらゆる可能性を検討しよう
日本にも格安生活圏が必要では?

第4章 縦と横に比べてみよう
戦後経済の縦横比較から見える日本が進むべき道

第5章 判断基準はシンプルが一番
婚活女子を見習おう!

第6章 レベルをそろえて考えよう
生活者目線で霞ヶ関の組織図を書いてみた

第7章 情報ではなく「フィルター」が大事
就活のための企業研究が無意味なワケ

第8章 データはトコトン追い詰めよう
自殺の動機トップが「健康問題」ってホント?

第9章 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
階段グラフで電気料金の大幅削減に成功!

終 章 知識は「思考の棚」に整理しよう
世界の大事件、NHK、BBC、CNNはこんなに違ってた

著者・出版

著者: ちきりん

ちきりんは日本のブロガー・著述家。ブログ「Chikirinの日記」でBLOGOSアワード大賞およびアルファブロガー・アワード受賞。「おちゃらけ社会派」と称している。 本名と顔を公表していないが、日本経済新聞・週刊東洋経済などは、正体は経営コンサルタントである伊賀泰代ではないかと推測している。

兵庫県在住・医師の娘。小学校5年生から社会に興味を持って新聞を毎日3時間かけて読む。中学校では街一番の暴力団組長の息子たる同級生に教師が何も言えず中学生活は教師保護なき「力のある者が弱い者を屈服させる」「社会がむきだし」の状況だった。中学時代に社会のおもしろさを感じていて「おちゃらけ社会派」の誕生といえるという。広い社会への渇望から、地元ではなく東京の国立大学に進学。学部は法学部で、刑法のゼミに入る。医師であった父に興味を持ってもらおうと、卒論のテーマは「医療過誤の刑事責任」を選んだ。国立大学法学部卒業後に大手証券会社に入社したが、金融のお金の流れから世界の中心はここではないと感じ、退社。その後、27歳から2年間アメリカ合衆国の大学院に留学し経営学修士(MBA)を取得。帰国して外資系企業で勤務する。日記を書きためては定期的に捨てていたが、物理的に場所を取らず、自分が死んでも自分だと気づかれない形で日記を書き続けたいと思い、2003年から「ちきりん」の名で「Chikirinの日記」を開始。

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