小説・文学・評論

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流浪の月 (東京創元社) 凪良ゆう

レビュー 凪良ゆうの2020年本屋大賞も受賞した本作のあらすじを紹介します。『流浪の月』は、家内更紗さらさと佐伯文というふたりの男女の、運命的な出会いと関係の変化を描く物語です。主人公の更紗は、肩肘張らない生活を謳歌し、周囲の人々からは...
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坊っちゃん (新潮文庫) 夏目漱石

レビュー 本作品は、江戸時代から明治時代へと時代が移り変わり、文明開化によって引き起こされた価値観の変化や社会の歪みが登場人物を通してユーモラスに描かれています。主人公の坊っちゃん、下女の清、同僚の山嵐など作中で「正義」として描かれている...
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こころ(千歳出版)夏目漱石

レビュー 夏目漱石の晩年に執筆されたこの小説は、明治末期の東京と鎌倉を舞台に、学生の「私」と謎めいた「先生」との交流、そして先生の過去に秘められた悲劇的な恋愛と自殺の物語です。 小説は三部構成となっており、最初の部分では「先生と...
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汝、星のごとく(講談社)凪良ゆう

レビュー 2020年本屋大賞を受賞し、22年には実写映画化された『流浪の月』で有名な凪良ゆうさん。この作品は約2年ぶりの長編作品になります本作では、2人の若者の成長と絆を描かれています。物語は、瀬戸内の島で育った高校生の暁美(あけみ)と、...
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正欲(新潮文庫)朝井リョウ

レビュー 生き延びるために 本当に大切なものとは、何なのだろう。小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です。 ――朝井リョウ ”読む前の自分には戻れない”という前評判は間違ってなかったと思う。誰...
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1Q84(新潮社)村上春樹

レビュー 1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている...
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海辺のカフカ(新潮文庫)村上春樹

レビュー 『海辺のカフカ』は、村上春樹が23歳の時に発表した10作目の長編小説です。ギリシア悲劇のエディプス王の物語や、『源氏物語』や『雨月物語』などの日本の古典小説などがベースとなっています。 <海辺のカフカの主要登場人物>・ 田...
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すずめの戸締まり(角川文庫)新海誠

レビュー 扉の向こうにはすべての時間があった。新海誠自らが綴る原作小説! 九州の静かな港町で叔母と暮らす17歳の少女がある日の登校中、美しい青年とすれ違った。「扉を探してるんだ」という彼を追って、山中の廃墟へと辿りつく。しかしそこ...
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君と会えたから(Discover21)喜多川泰

レビュー 今この一瞬を一所懸命に生きる、その行動の積み重ねが幸せに繋がる子供の頃から、毎日一生懸命生きたいと思ってきました。しかし、なんとなくダラダラと過ごしてしまい、一日が終わってしまうの連続で自分のことが嫌いなっていました。本書は、 ...
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コーヒーが冷めないうちに (サンマーク出版) 川口俊和

レビュー 4回泣けると話題の映画『コーヒーは冷めないうちに』は、夏が終わり秋の物思いに耽る季節にぴったりな作品です。「時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、だれでも知ってい...
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