SCAN(Single Client Access Name)は、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)11g Release 2 の新機能です。SCANを使用すると、クライアントは単一の名前で、クラスタ内で実行中の Oracle データベースにアクセスできます。SCAN名の名前解決とDBサーバへの分散処理がDNSサーバで実行されるため、SCANを使用することでクライアントは、クラスタ内で動作しているサーバーを意識する必要はありません。ロードバランシング機能やクライアントからデータベースへの接続をフェイルオーバーする機能も、SCAN によって実現します。クラスタに対してノードの追加または削除を行っても、SCAN を使用しているクライアントを変更する必要はありません。
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