オラクルデータベースサイジング

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オラクルデータベースサイジング


サイジングとは、システムやサービスを提供する際に、想定されるシステムの負荷を見積もり、それを処理するのに十分なハードウェアを用意することをいいます。新規システム構築やハードウェアリプレイス時は、パフォーマンス要件を満たすために、「どのようなハードウェアを選定すればよいか?」、「CPUやメモリはどれくら必要か?」、など問題になります。サイジングを間違ってしまうと、性能試験工程などでパフォーマンスが悪さやリソースの使用率の高さが問題になるため適切なサイジングを行うことが大切です。

本項では、オラクルデータベースを導入するシステムのサイジング手法を紹介します。


〜適切なサイジングに必要な3つの工程〜

  1. システム要件の確認
       ⇒処理タイプやアクセス数などシステムに求められる要件を確認します。

  2. サイジング
       ⇒ハードウェアベンダの性能検証結果などを参考に機器選定を行います

  3. ベンチマーク
       ⇒実際にベンチマーク試験を実施し、性能を確認します。



 1. システム要件の確認

システム要件を確認する際のポイントを以下に記載します。

@ 処理タイプ
⇒データベースのタイプが「OLTP(オンライントランザクション処理)」か「DWH(データウェアハウス)」のどちらのタイプなのかを確認する。処理タイプに合わせてOracleではREDOログファイルサイズなどの設計を行う。

A 同時接続ユーザ数(セッション数)
⇒データベースに同時に接続するユーザ数を確認する。トランザクション数やリクエスト数についても有効な要件となるが、アプリケーションの作りにより1つのトランザクションや1つのリクエストで処理内容が大きく異なる可能性がある。そのためデータベースサーバでは、「同時接続ユーザ数」、アプリケーションサーバでは「ページビュー(page/秒)」を確認した方がよい。

B データベースサイズ
⇒データベースサーバに必要となるデータベースサイズを確認する。

C 増加率
⇒今後のシステムやデータの増加率について確認する。拡張要件に合わせてRAC(Real Application Clusters)構成やストレージを選定する。



 2. サイジング

サイジングする際のポイントを以下に記載します。

@ ハードウェアベンダの性能検証結果を参照
⇒候補に挙がっているハードウェアの性能情報をハードウェアベンダの問い合わせ窓口やホームページなどで確認する。Oracleであれば、以下のURLで使用用途やユーザ規模に応じたサイジング情報が公開されています。
参考URL:http://www.oracle.com/jp/gridcenter/index.html


A 一般公開されているベンチマーク結果を参照
⇒TPCというトランザクション処理性能評議会は、コンピュータ関連の有力企業が集まり、実際のシステムに近い性能指標を作成する目的で設立された非営利団体になります。このような団体が公開しているシステムの性能情報についてもサイジングを行う際に有効な情報となります。
参考URL:http://www.tpc.org/tpcc/



 3. ベンチマーク

サイジングする際のポイントを以下に記載します。

@ パフォーマンス試験
⇒予算に余裕があれば、現在想定しているハードウェア構成とソフトウェア構成を組み合わせ性能試験を行います。その際に、Oracle Real Application Testingを使用するなどして効率のよいシステム変更テストを実施出来ます。


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