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本項では、Oracle Database初期化(アンインストール)手順を紹介しております。
Oracle Databaseを構築していく中で、誤った操作などにより間違った状態でインストールしてしまうケースがあります。その際の初期化手順を紹介します。
この手順は、Database ソフトウェアを含めてRAC(Real Application Clusters)構成がインストール完了済みの状態を想定しての手順となっております。環境によってはアンインストール手順として必要ない項目もありますが、皆さんの環境に合わせて必要な手順を選択し実行してください。
[前提]
手順7,8以外は、RACを構成する全ノードで実施します。
1. Oracle Clusterware停止
Clusterwareが起動している場合は、root ユーザーで以下のコマンドを実行し停止します。
以下のコマンドで、Clusterwareが停止したことを確認します。
# crsctl status resource -t
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2. /etc/inittab置き換え
以下のコマンドで、インストールによって新規に作成された/etc/inittabを従来のものに置き換えます。
# rm -f /etc/inittab.crs
# mv /etc/inittab.no_crs /etc/inittab
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3. 起動スクリプト削除
以下のコマンドで、OS起動時にOHASプロセスが起動しないようにします。
# rm -f /etc/init.d/init.ohasd
# rm -f /etc/init.d/ohasd
# rm -f /etc/rc3.d/S96ohasd
# rm -f /etc/rc5.d/S96ohasd
# rm -f /etc/rc1.d/K19ohasd
# rm -f /etc/rc2.d/K19ohasd
# rm -f /etc/rc4.d/K19ohasd
# rm -f /etc/rc6.d/K19ohasd
# rm -Rf /etc/oracle/*
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4. OHASプロセス停止
OHASプロセスが残存しているかを確認し、まだOHASプロセスが停止していない状態である場合は、以下のコマンドで、プロセスをKILLする。
# ps -ef |grep ohas
# kill <OHAS PID>
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※ <OHAS PID>は、OHASのプロセスID
その他に Oracle のソフトウェア(ListenerやDB)が起動している場合は、それらを停止します。
5. 一時ファイル削除
以下のコマンドで、インストール時に作成される一時ファイルを削除します。
# rm -r /var/tmp/.oracle
# rm -r /tmp/.oracle
# rm -r /usr/tmp/.oracle
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6. インストール済みのソフトウェアを削除
以下のコマンドで、インストール時に作成されるソフトウェアファイルを削除します。
# rm -rf <GRID_BASE>/*
# rm -rf <GRID_HOME>/*
# rm -rf <DB_BASE>/*
# rm -rf <DB_HOME>/*
# rm -rf <oraInventory_LOCATION>/*
# rm -rf /opt/oracle
# rm -rf /opt/ORCLfmap
# rm /etc/oraInst.loc
# rm /etc/oratab
# rm /usr/local/bin/dbhome
# rm /usr/local/bin/coraenv
# rm /usr/local/bin/oraenv
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7. ClusterWare(OCRおよび投票ディスク)ファイル削除
OCR および投票ディスクを削除します。
ASMに配置している場合には、ddコマンドでクリーンアップを実施します。
# dd if=/dev/zero of=<DEVICE_NAME> bs=1024 count=10240
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※<DEVICE_NAME>はRAWデバイスファイル名
8. Database(データファイル、制御ファイル、REDOログファイル)削除
データファイル、制御ファイル、REDOログファイルを削除します。
ASMに配置している場合には、ddコマンドでクリーンアップを実施します。
# dd if=/dev/zero of=<DEVICE_NAME> bs=1024 count=10240
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※<DEVICE_NAME>はRAWデバイスファイル名
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