Statspackスナップショット取得
本項では、STATSPACK のスナップショット取得手順をを紹介します。
スナップショットは、レベルによって収集される情報を変更することが可能です。収集される情報量はスナップショット取得時のレベルによって異なり、レベルが高いほど多くの情報が収集されます。※インストール時にデフォルトのレベルは
5 に設定されています。また1回のスナップショットで約百KB〜数MB情報が蓄えられたるので、事前に表領域の空きスペースを確認しておきます。
以下に各レベルで収集される情報を記載します。
◎スナップショット取得レベル >= 0
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レベル 0 以上でスナップショットを取得すると、次のような一般的なパフォーマンス統計が収集されます。
- 待機に関する統計
- システムイベント
- システム統計
- ロールバック・セグメント情報
- row cache に関する情報
- SGA に関する情報
- バックグラウンド・プロセスのイベント
- ラッチに関する統計
- リソース制限
- エンキューに関する統計
◎スナップショット取得レベル >= 5 ------------------------------------------------------------------------
このレベルでは、下位レベルで収集されるすべての統計情報に加えて、リソース使用の多い SQL 文に関するパフォーマンス・データが収集されます。
◎スナップショット取得レベル >= 6 ------------------------------------------------------------------------
このレベルでは、下位レベルで収集されるすべての統計情報に加えて、オプティマイザによる実行計画と、リソース使用量の高い SQL に対する実行計画の使用状況が収集されます。
◎スナップショット取得レベル >= 7 ------------------------------------------------------------------------
このレベルでは、下位レベルで収集されるすべての統計情報に加えて、使用量の多いセグメントに対するパフォーマンス・データが収集されます。
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<手動によるスナップショット取得手順>
(1).STATSPACKユーザーでDBに接続します。
$ sqlplus perfstat/perfstat
接続しました。
SQL>
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(2).スナップショットを取得します。
SQL> execute statspack.snap
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※特にレベルを指定しない場合は、スナップショット取得レベルは5となります。
〜〜 スナップショットの取得レベルを永続的に変更する場合 〜〜
SQL> execute statspack.modify_statspack_parameter(i_snap_level=>
6)
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※上記は永続的なスナップショット取得レベルを「6」に変更しています。
<自動スナップショット取得手順>
(1).STATSPACKユーザーでDBに接続します。
$ sqlplus perfstat/perfstat
接続しました。
SQL>
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(2).spauto.sqlを実行し、JOBを生成します。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/spauto.sql
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(3).情報採取間隔を設定します。
SQL> execute dbms_job.interval(1, 'SYSDATE+(1/12)');
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※上記は、2時間間隔でSNAPSHOTを採取するように設定します。
(4).JOBを実行します。
SQL> execute dbms_job.run(1);
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◎-Statspackインストール
◎-Statspackスナップショット取得
◎-Statspackレポート作成
◎-Statspackレポート解析
◎-Statspackスナップショット削除
◎-Statspackアンインストール
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