Statspackレポート解析

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Statspackレポート解析


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Statspackレポート解析



本項では、STATSPACKレポートの解析ポイントをを紹介します。

まず解析のポイントを説明する前に、レベルごとの収集データが違うことを理解しておくことが必要です。解析を行う収集データがどのレベルで取得され、どのような情報が含まれているかを把握した上で解析を行います。以下にStatspack取得レベルごとの収集情報一覧を纏めておりますので、参考にしてください。

〜Statspack取得レベルごとの収集情報〜
statspack取得レベルごとの収集情報
※個人的には、基本的はデフォルトのレベル5で、Oracleサポートから指示があった場合のみレベルを変えて取得すればよいと思います。

また、Statspackの特性としてスナップショット間のサマリー情報となるため、瞬間的な情報については別で「v$session」や「v$session_wait」を短い間隔で取得するなどの対応が必要になることも頭に入れておきましょう。なお、レポートと解析する場合、ベースラインとなる情報が重要になります。通常時のベースラインレポートを事前に作成しておきましょう。



それでは、ここから解析のポイントについて説明します。Statspackレポート作成で作成したレポートの解析ポイントは大きく以下に6つがあります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

@.セッション数確認 【 Sessions】 
セッション数を確認出来るので、平常時のスナップショットを取得しておき、負荷が高いときやレスポンス低下時などに比較します。
sessions


A.アプリケーションの傾向確認 【 LoadProfile】
LoadProfileから測定期間中に生成されたREDOログ量(byte)や読み込み、書き込み量、トランザクション数が確認できます。平常時のスナップショットを取得しておき、負荷が高いときやレスポンス低下時などに比較します。



B.インスタンスの効率確認

・Buffer Hit%: 必要なデータがデータベース・バッファ・キャッシュ上にあった割合
・Library Hit %: 必要なSQL、PL/SQLがライブラリ・キャッシュにあった割合
・Soft Parse %: 全ての解析のうち再利用可能なものの割合
・In-Memory Sort%: ソートがメモリ内で行われた割合
・Parse CPU to Parse Elapsed %: 解析CPU時間/ 解析の合計時間
・Buffer Nowait%: バッファに要求を出したときに、即座に使用可能だった割合
・Redo Nowait%: redo logに要求を出したときに、即座に使用可能だった割合



C.待機イベントTop 5確認
総待ち時間の長い待機イベントトップ5が表示されます。

〜主な待機イベント〜
-db file sequential read
-db file scattered read
-buffer busy waits
-free buffer waits
-db file parallel writes
-log file sync
-log file parallel write
-log buffer space
-enqueue
-latch free


D.Memory Advisory確認
最適なメモリの割り当て量を確認します。


E.実行されているSQL文確認

sprepsql.sql でSQL詳細レポートを生成します。※レベル6以上でスナップショットを取得している必要があります。





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    ◎-Statspackレポート解析

    ◎-Statspackスナップショット削除

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