RMAN(Recovery Manager)とは

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RMAN(Recovery Manager)とは



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RMAN(Recovery Manager)とは


RMANは、Oracleが標準で提供しているバックアップ・リカバリの操作や管理を行うことができるユーティリティです。前章で紹介しているユーザ管理であっても、RMANによるバックアップであっても、基本的な考え方は同じですが、RMANユーティリティではユーザ管理よりも、OracleDatabaseバックアップ・リカバリを効率的に、かつ確実正確に行える機能が提供されています。


〜RMANを使用するメリット〜

バックアップの管理が容易
RMANリポジトリの情報により、バックアップを取得していないファイルのレポート表示や、不要となったバックアップ、アーカイブREDOログファイルを削除することなどが可能です。

増分バックアップが取得可能
差分増分バックアップ、累積増分バックアップの機能に加えて、Oracle 10gからは高速増分バックアップが可能です。
RMANフルバックアップと増分バックアップの違いについては、「RMANフルバックアップと増分バックアップ」で紹介しています。

世代管理が可能
保存方針にあわせた世代管理がRMANで実現できます。

ブロック圧縮が可能
バックアップ時に未使用のデータブロックを圧縮するので、バックアップファイルのサイズが小さくなります。また、Oracle 10g Relese2からは、一度使用され、現在はデータが存在しないブロックについても圧縮対象になります。

バックアップファイルの暗号化が可能
Oracle 10g Relese2からはバックアップを暗号化できます。

破損ブロック検出が可能
バックアップ取得時に破損ブロックの検出を行うこともできます。



以下にRMANバックアップの構成要素イメージ図を示す。
RMANバックアップ構成要素イメージ図

構成要素 概要説明
RMANクライアント RMANユーティリティの利用する側をRMANクライアントといいます。RMANの実行方法には以下の2種類があります。
 @OSプロンプトからRMANを起動しコマンドラインで実行
 AOracle Enterprise Manager(EM)のGUIを使用して実行


ターゲット・データベース バックアップ対象となるデータベースをターゲットデータベースと呼びます。

チャネル ターゲット・データベースとの間に確立されるセッションをチャネルと言います。チャネルは、ターゲット・データベースからバックアップ対象のファイルを読み込み、保存先にバックアップファイルを作成します。

RMANリポジトリ RMANで行ったバックアップやリカバリの操作に関する履歴や、ターゲット・データベースの情報の集まりをRMANリポジトリといいます。RMANリポジトリ情報は、デフォルトで制御ファイルに保持されますが、バックアップ情報を長期間保持したり、複数のターゲット・データベースを一括管理したりする場合には、リカバリ・カタログに保持するようにします。

リカバリ・カタログ リカバリ・カタログは、RMANリポジトリを制御ファイルではなく、バックアップのターゲットとは異なるOracleデータベースを使用して管理するためのカタログ情報です。




   <ユーザ管理バックアップ>
      |-ユーザ管理バックアップとRMANバックアップの違い
      |-ユーザ管理バックアップ手順
      |-ユーザ管理表領域リカバリ手順
      |-ユーザ管理データベースリカバリ手順
      |-ユーザ管理制御ファイルリカバリ手順

   <RMANバックアップ>
      |-RMAN(Recovery Manager)とは
      |-RMANイメージコピーとバックアップセット
      |-RMANフルバックアップと増分バックアップ
      |-RMANのデフォルト構成の表示
      |-RMANリポジトリの管理
      |-RMANの起動とデータベース接続
      |-RMANのバックアップ情報確認方法





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