RMANフルバックアップと増分バックアップ

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RMANフルバックアップと増分バックアップ



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RMANフルバックアップと増分バックアップ



RMANのバックアップタイプには大きくわけて、フルバックアップと増分バックアップがあります。また増分バックアップにも、差分増分バックアップや累積増分バックアップ、さらに10gから追加されたブロック・チェンジ・トラッキング・ファイルを使用した高速増分バックアップがあります。

本項ではそれぞれのバックアップタイプの特徴を紹介しています。


タイプ フルバックアップ 差分増分バックアップ 累積増分バックアップ 高速増分バックアップ
概要 バックアップ対象として、すべての割当て済みブロックを対象とします。増分バックアップ関しては、バックアップセットのみですが、フルバックアップは、イメージコピーとバックアップセットのどちらの形式でも取得可能です。
バックアップ対象として、前回のバックアップ(Level0もしくはLevel1)以降に変更があったブロックのみを対象とします。差分増分バックアップは前回のバックアップ(Level0もしくはLevel1)からの変更ブロックをバックアップします。
BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 DATABASE;
バックアップ対象として、前回のフルバックアップ(Level0)以降に変更があったブロックのみを対象とします。累積増分バックアップは前回のLevel0のフルバックアップからの変更ブロックをバックアップします。
BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 CUMULATIVE DATABASE;


差分増分も累積増分も一度データベース全体を読み込み、更新のあったブロックをバックアップしています。高速増分バックアップでは、データ変更時、更新ブロックの情報をブロック・チェンジ・トラッキング・ファイルに記録し、データベース全体を読み込みなしに変更があったブロック高速バックアップが可能となります。




メリット @ リストアが高速

@ 前回のバックアップ以降の変更ブロックを対象とするため、バックアップファイルのサイズが小さく、時間も短い

@ 前回のフルバックアップ以降の変更ブロックを対象とするため、バックアップファイルのサイズが小さく、時間も短い
※ただしフルバックアップからの変更点となるため、日次で増分を実行する際は、差分増分より累積増分がサイズも時間も長くなる。

@ データベース全体を読み込む必要がないので、変更があったブロックを高速でバックアップ可能
デメリット @ 毎回すべての割当済みブロックをバックアップするため、時間が長く、バックアップファイルのサイズが大きい @ リストアが「フル」+「差分増分」の適用が必要になる。
※フルからの差分増分バックアップを取得した回数分のリストアがひつようにあなる。累積
増分は「フル」+「累積増分」でよいので、リストアの観点では「累積増分」が有利


@ リストアが「フル」+「累積増分」の適用が必要になる。


@ ブロック・チェンジ・トラッキング・ファイルの管理が必要


※高速増分バックアップのブロック・チェンジ・トラッキングを有効にするには以下のSQL文のように行います。
ALTER DATABASE enable block change tracking using file '<パス名>' ;




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