ユーザ管理制御ファイルリカバリ手順

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ユーザ管理制御ファイルリカバリ手順



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ユーザ管理制御ファイルリカバリ手順



本項では、Oracleの制御ファイルリカバリについて説明します。「ユーザ管理バックアップ手順 (6)制御ファイルバックアップ」で取得した制御ファイルに障害が発生した際を想定したリカバリとなります。


1.制御ファイルの名前を強制的に変更し、疑似的障害を発生させる
C:\Windows\system32>sqlplus / as sysdba

SQL*Plus: Release 11.2.0.2.0 Production on 月 3月 11 06:10:14 2013

Copyright (c) 1982, 2010, Oracle. All rights reserved.



Oracle Database 11g Express Edition Release 11.2.0.2.0 - Production
に接続されました。
SQL> show parameter control_files

NAME            TYPE        VALUE
----------------  -----------   ------------------------------
control_files        string        C:\ORACLEXE\APP\ORACLE\ORADATA\XE\CONTROL.DBF

SQL> shutdown immediate
データベースがクローズされました。
データベースがディスマウントされました。
ORACLEインスタンスがシャットダウンされました。
SQL>

<ここで制御ファイルの名前を手動で強制的に変更する>

SQL> startup
ORACLEインスタンスが起動しました。

Total System Global Area 1071333376 bytes
Fixed Size 1388352 bytes
Variable Size 637534400 bytes
Database Buffers 427819008 bytes
Redo Buffers 4591616 bytes
ORA-00205: ?????????????????????????????????????????

SQL> shutdown abort
ORACLEインスタンスがシャットダウンされました。

※ ORA-00205エラーは、初期化パラメータCONTROL_FILESで指定された制御ファイルが検出できない場合に発生します。


2.バックアップした制御ファイルをリストア
C:\Windows\system32>copy C:\TMP\BK\CONTROL_BACKUP2 C:\ORACLEXE\APP\ORACLE\ORADATA\XE\CONTROL.DBF
1 個のファイルをコピーしました。

C:\Windows\system32>



3.データベースをマウント
SQL> startup mount
ORACLEインスタンスが起動しました。

Total System Global Area 1071333376 bytes
Fixed Size 1388352 bytes
Variable Size 637534400 bytes
Database Buffers 427819008 bytes
Redo Buffers 4591616 bytes
データベースがマウントされました。
SQL>


4.リストアした制御ファイルによるリカバリ
SQL> RECOVER DATABASE USING BACKUP CONTROLFILE
ORA-00279: 変更1192620(03/04/2013 08:49:12で生成)にはスレッド1が必要です
ORA-00289: 検討すべきログ・ファイル:C:\TMP\ARC2\ARC0000000049_0788593801.0001
ORA-00280: 変更1192620(スレッド1)は順序番号49に存在します。


ログの指定: {<RET>=suggested | filename | AUTO | CANCEL}
auto
ORA-00279: 変更1213950(03/07/2013 06:51:06で生成)にはスレッド1が必要です
ORA-00289: 検討すべきログ・ファイル:C:\TMP\ARC2\ARC0000000050_0788593801.0001
ORA-00280: 変更1213950(スレッド1)は順序番号50に存在します。
ORA-00278:
ログ・ファイル'C:\TMP\ARC2\ARC0000000049_0788593801.0001'はこのリカバリでは必要
なくなりました


ORA-00279: 変更1235531(03/08/2013 05:31:55で生成)にはスレッド1が必要です
ORA-00289: 検討すべきログ・ファイル:C:\TMP\ARC2\ARC0000000051_0788593801.0001
ORA-00280: 変更1235531(スレッド1)は順序番号51に存在します。
ORA-00278:
ログ・ファイル'C:\TMP\ARC2\ARC0000000050_0788593801.0001'はこのリカバリでは必要
なくなりました


ORA-00279: 変更1256950(03/08/2013 06:11:12で生成)にはスレッド1が必要です
ORA-00289: 検討すべきログ・ファイル:C:\TMP\ARC2\ARC0000000052_0788593801.0001
ORA-00280: 変更1256950(スレッド1)は順序番号52に存在します。
ORA-00278:
ログ・ファイル'C:\TMP\ARC2\ARC0000000051_0788593801.0001'はこのリカバリでは必要
なくなりました

<省略>

ORA-00308: cannot open archived log 'C:\TMP\ARC2\ARC0000000055_0788593801.0001'
ORA-27041: unable to open file
OSD-04002: ?t?@?C????[?v??????????S-Error: (OS 2)
?w?????t?@?C???????????????

SQL>

※バックアップした制御ファイルを使用してリカバリを実行する場合は、「 USING BACKUP CONTROLFILE」句を使用する。


5.REDOログ適用
「ORA-27041: unable to open file」と出力され必要なアーカイブ・ログがないことを告げる別のメッセージが表示された場合には、必要なREDO レコードがオンラインREDOログに入っていることが考えられる。その場合は、オンラインREDOログの名前を指定する。
SQL> RECOVER DATABASE USING BACKUP CONTROLFILE
ORA-00279: 変更1330206(03/10/2013 08:05:32で生成)にはスレッド1が必要です
ORA-00289: 検討すべきログ・ファイル:C:\TMP\ARC2\ARC0000000055_0788593801.0001
ORA-00280: 変更1330206(スレッド1)は順序番号55に存在します。


ログの指定: {<RET>=suggested | filename | AUTO | CANCEL}
C:\oraclexe\app\oracle\fast_recovery_area\XE\ONLINELOG\O1_MF_1_8012HT7K_.LOG
ログが適用されました。
メディア・リカバリが完了しました。




6.データベースのオープン
SQL> ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;

データベースが変更されました。

SQL>
※RESETLOGS オプションは既存のオンライン REDO ログファイルを初期化します。




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