ActiveDataGuard(レプリケーション方式)

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ActiveDataGuard(レプリケーション方式)




ActiveDataGuard(レプリケーション方式)




本項では、OracleActiveDataGuardについて紹介します。ActiveDataGuardは、DataGuardのフィジカルスタンバイを強化したEnterprise Editionのオプション製品です。

●レプリケーション方式
DataGuardのレプリケーション方式は、本番データベースをマスタサイトと位置付け、同期先をスタンバイサイトとして設定します。自動でプライマリサイトのREDOログをスタンバイサイトに転送し、スタンバイサイトに適用することにより、両サイトのデータ内容が同期させます。

●ライセンス
Active Data GuardはEnterprise Editionのオプション製品であり、Databaseとは別にライセンスが必要となります。プライマリ・スタンバイ双方にライセンスが必要となります。最小構成でも(Database Enterprise Edition * 2 + Active Data Guard * 2)のライセンスが必要で、年間サポート料金もDatabaseとActive Data Guardは別になります。予算が潤沢にあるのであればサポート面等考慮するとActiveDataGuardをお薦めしますが、予算がないプロジェクトでは標準のスタンバイデータベース(レプリケーション方式)もしくはEE標準のDataGuard(レプリケーション方式)で高可用性と対障害性を実現することになるケースが多いのではないでしょうか。

ActiveDataGuardレプリケーションイメージ


DataGuard(レプリケーション方式)の特徴

スタンバイサイト参照可
スタンバイのタイプとして、参照のみ可能。

ロールの推移
データベースのロールを、スイッチオーバー操作またはフェイルオーバー操作を使用して、スタンバイからプライマリに、またはプライマリからスタンバイに変更します。

障害時リカバリ、データ保護および高可用性
Data Guardは、効率のよい包括的な障害時リカバリおよび高可用性ソリューションを提供します。

システム・リソースの効率的な使用
ロジカルスタンバイの場合、プライマリ・データベースから受信したREDOデータで更新されたスタンバイ・データベース表は、バックアップ、レポート生成、要約および問合せなどの他のタスクにも使用できます。したがって、これらのタスクの実行に必要なプライマリ・データベースのワークロードを低減し、貴重なCPUとI/Oのサイクルを節約できます。

ギャップの自動検出と自動解消
ネットワークの問題などで、プライマリとスタンバイとの間の接続が失われた場合、REDOデータは、宛先のスタンバイに送信されません。接続が再度確立された時点で、Data Guardによって、欠落しているアーカイブREDOログ・ファイル(ギャップと呼ばれます)が自動的に検出され、それらのファイルがスタンバイ・データベースに自動的に転送されます。スタンバイは自動でプライマリと同期化されるため、DBAによる手動操作は不要です。

Oracle Databaseとの統合
Data GuardではOracle Database Enterprise Editionの機能の1つであるため、個別にインストールする必要はありません。

Data Guard Broker管理
ブローカー(Data Guard Broker)を使用することでData Guard構成の作成、メンテナンスおよび監視を自動化および集中化し管理出来ます。


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<<OracleDatabaseレプリケーション方式の比較表>>
レプリケーション方式 同期方式 費用
※ライセンス
待機系
(レプリケーション先)
レプリケーション元への影響
参照処理 更新処理
スタンバイデータベース

×
非同期のみ

すべてのライセンスで使用可
×
不可
×
不可

影響なし
DataGuard


同期・非同期

EEのみ

ロジカルスタンバイのみ
×
不可

影響なし
ActiveDataGuard


同期・非同期
×
EE+オプション

×
不可

影響なし
基本レプリケーション

×
非同期のみ

すべてのライセンスで使用可


更新可能マテリアライズドビューのみ
×
マテリアライズドビューのトリガー負荷
アドバンスト・レプリケーション


同期・非同期

EEのみ


×
マテリアライズドビューのトリガー負荷
※各レプリケーション方式の詳細は、上記リンク先に説明しております。



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