OracleRAC起動
本項では、OracleRAC起動手順を紹介します。
※停止手順は、「OracleRAC停止」を参照
RAC起動方法には、srvctlコマンドや起動スクリプト(ohasd)、さらにOracle EnterpriseManagerからWEBベースでの制御も可能ですが、ここではcrsctlコマンドを使ったRAC起動手順を紹介します。※OS環境により多少の手順の違いはあります。
今回は、2ノードRACを想定しており、それぞれのノード名を「rac01」と「rac02」とする。
1.rac01へgridユーザログインし、rootユーザへ切り替える。
$ssh grid@rac01
パスワード: ******* (パスワードを入力)
[grid@rac01 ~]$ su
パスワード: ******* (パスワードを入力)
[root@rac01 ~]#
|
2.rac01でOracleRACを起動する。
[root@rac01 ~]# crsctl start crs
CRS-4123: Oracle高可用性サービスは起動されています。
|
※「Oracle高可用性サービスは起動されています。」メッセージが表示されてから、起動までに数分かかる。
3.rac01で起動確認する。
[root@rac01 ~]# crsctl status resource -t
|
【確認ポイント】:rac01のCRSリソースのステータスが正常であることを確認する。
4.rac02へgridユーザログインし、rootユーザへ切り替える。
$ssh grid@rac02
パスワード: ******* (パスワードを入力)
[grid@rac02 ~]$ su
パスワード: ******* (パスワードを入力)
[root@rac02 ~]#
|
5.rac02でOracleRACを起動する。
[root@rac02 ~]# crsctl start crs
CRS-4123: Oracle高可用性サービスは起動されています。
|
※「Oracle高可用性サービスは起動されています。」メッセージが表示されてから、起動までに数分かかる。
6.rac02で起動確認する。
[root@rac02 ~]# crsctl status resource -t
|
【確認ポイント】:rac02のCRSリソースのステータスが正常であることを確認する。
7.データベースへの接続を確認する。
[root@rac02 ~]# su - oracle
[oracle@rac02 ~]$ sqlplus system/*******@testdb 接続されました。
SQL> select instance_name,status from v$instance;
INSTANCE_NAME STATUS
---------------- ------------
testdb1 OPEN
|
【確認ポイント】:リスナー経由でデータベースに接続できることを確認する。。
以下に、シングル構成時のDatabase・リスナー・EnterpriseManager起動と停止手順(@〜E)とRAC構成時のRAC起動と停止手順(F、G)を紹介しております。
@-OracleDatabase起動
A-OracleDatabase停止
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
B-Oracleリスナー起動
C-Oracleリスナー停止
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
D-Oracle Enterprise Manager起動
E-Oracle Enterprise Manager停止
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
F-OracleRAC起動
G-OracleRAC停止
|
スポンサードリンク
|