表領域の概要と管理

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表領域の概要と管理


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表領域の概要と管理


本項では、表領域拡張方法と縮小方法の解説前に、前提知識として最低限必要なOracle表領域について解説しております。

Oracle表領域の論理構成と物理構成イメージは以下の図の通りです。Oracleの論理領域の割当て単位は、データブロック、エクステントおよびセグメントです。Oracleの論理領域として表領域があり、表領域は1つ以上の「セグメント」で構成されます。セグメントは、1つ以上の「エクステント」で構成され、さらにエクステントは1つ以上の「データブロック」から構成されます。
Oracle表領域構成


SYSTEM表領域と非SYSTEM表領域
表領域は、大きく「SYSTEM表領域」と「非SYSTEM表領域」に大別されます。

SYSTEM表領域
はOracleデータベース作成時に作成され、すべてのデータベースで必要な表領域です。この領域はOracle管理のために使う表領域で、データディクショナリ等が格納される領域です。データディクショナリが含まれるということは、表が作成されたり、削除されるといったことが発生すると、データディクショナリに情報を書き込むため、頻繁にI/Oが発生する領域なります。

これに対し、非SYSTEM表領域はユーザが使う表領域です。サービス用の表や索引は、この領域を使用します。


表領域の領域管理
表領域の管理方法には、「ローカル管理」と「ディクショナリ管理」があります。

ローカル管理表領域は、空きエクステントをビットマップにて管理する。 エクステント1つに対し1ビットを割り当て、未使用なら0を、使用済みならば1をそのビットに入れる。 これによって、どの位置のエクステントが空いているのかを管理します。
ローカル管理(ビットマップ)
ローカル管理の利点として、連続した空きエクステント領域が必要になった場合、 空き領域の追跡をOracleが自動的に行い結合も自動的に行われる点です。さらに、データディクショナリへの更新が発生しないためUNDOデータも発生せずパフォーマンス的にディクショナリ管理より優れています。ローカル管理は8iから登場した機能で、8iまではディクショナリ管理がデフォルトだったのだが、 9iからはこのローカル管理がデフォルトとなっています。

ディクショナリ管理表領域は、データディクショナリで空きエクステント領域の管理を行います。表領域内の各セグメントに、異なるパラメータを柔軟に指定できます。また、ディクショナリ管理では、表領域のエクステントのサイズを変更することができます。変更後は、新しく作成されたオブジェクトに対して適用されます。ローカル管理では、エクステントの変更はできません。


表領域の種類
Oracle表領域には以下の3種類があります。

 ・永続表領域
  ⇒永続スキーマ・オブジェクトが格納される表領域です。永続表領域のオブジェクトは、データファイルに格納されます。

 ・UNDO表領域(※詳細は、「UNDO表領域(UNDO TABLESPACE)とは?」を参照)
  ⇒データベースを自動UNDO管理モードで実行している場合にOracle DatabaseがUNDOデータを管理するために使用する永続表領域です。

 ・一時表領域(※詳細は、「一時表領域(TEMPORARY TABLESPACE)とは?」を参照)
  ⇒セッションの存続期間中のみ、スキーマ・オブジェクトが格納されます。一時表領域のオブジェクトは、一時ファイルに格納されます。




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    ◎-表領域の概要と管理

    ◎-UNDO表領域(UNDO TABLESPACE)とは?

    ◎-一時表領域(TEMPORARY TABLESPACE)とは?

    ◎-Oracle表領域の作成(CREATE TABLESPACE)

    ◎-Oracle表領域の変更(ALTER TABLESPACE)

    ◎-Oracle表領域の削除(DROP TABLESPACE)

    ◎-SYSTEM表領域が増加する理由

    ◎-SYSAUX表領域が増加する理由

    ◎-表領域の使用率と空き領域確認方法

    ◎-表領域の物理データファイル確認方法

    ◎-表領域拡張手順(データファイル追加)

    ◎-表領域縮小可能サイズ確認手順

    ◎-表領域縮小手順(resize)





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