スポンサーリンク

君と会えたから(Discover21)喜多川泰

Book Summary
スポンサーリンク
レビュー

今この一瞬を一所懸命に生きる、その行動の積み重ねが幸せに繋がる

子供の頃から、毎日一生懸命生きたいと思ってきました。しかし、なんとなくダラダラと過ごしてしまい、一日が終わってしまうの連続で自分のことが嫌いなっていました。本書は、 私に「今日一日を大切に生きる」ことの大切さを思い出させてくれました。 小説のスタイルで書きあげられた自己啓発本で、小説としてもちゃんとした物語を書きあげ、生き方・今すぐに行動に移す事について考えさせられる内容でした。メインとなる2人(ヨウスケとハルカ)の登場人物である主人公である男の子と、ある日出会った女の子の交流を軸に物語が展開されていくので読みやすくもありました。

私は本書を読んで「知行合一(ちこうごういつ)」という言葉を思い出した、知ることと行動することで初めて達成されるという意味合いの言葉になります。本書の中で紹介されている、「夢ライフリスト」と「行動ライフリスト」からあるべき姿に近づくための日々の行動の大切さを感じたし、あるべき姿がどれだけ立派であっても、そこに向けた行動の積みかさねがないの何一つ実現できないということを学びました。ぜひ、将来の在りたい姿をぼんやりは描けているが、そのための行動が出来ていないなと感じる人に読んでもらいたい一冊でした。

本書のPoint
夢のライフリスト
①「夢ライフリスト」を作成する。
⇒自分がしたい、なりたいことの個人的 な内容のものです。
 1.自分が行ってみたい所
 2.出来る様になりたいこと
 3.将来やってみたいこと
 4.将来達成したいこと
 5.ちょっと興味があること
 6.こうなるといいなあと思うこと
このリストの内容は、自分の人生において欲しいものであり、あくまで も自分自身を知るために書くものです。  しかし、このリストに記入した「自分の欲しいものとか、行ってみたい 所、やってみたいこと」というのは、実は結果として自分の手に入るもの なのです。決して、それを目標にして日々生きるためのものではありませ ん。

②「行動ライフリスト」を作成する
1枚目の夢を実現させるための具体的行動をリストアップしたものであるということです。
 1.人にやってあげたいこと
 2.達成させてあげたいこと
 このリストに書いた項目を実現する様な毎日を送ることによって、1枚 目の「夢ライフリスト」の内容を同時に達成することができるということ なのです。  簡単にいうと「行動ライフリスト」に書いてある内容を実行すれば夢は 叶うというで、この2つのリストは完全に裏表で「対」になった関係のリ ストといえます。

①②の関係性は、 自分が人から何かもらうことがあったとしたら、先に自分からその人の
ために何かをした時だけであると考え方がベースとなっています。夢リスト=Takeリスト、行動リスト=GIVEリストになっています。 ひたすら純粋にGIVEして行くことが望まれます。ひたすら繰り返すことにより感動を与え、その溢れた分が自分に返ってくるのです。
やりたいことは沢山あって良い
本書に” 将来やりたいことを一つに決めるっていうのは、誰と同じ生き方をするかを選んでるのと同じことだったんだ!”とあります。 「お金持ちになりたい」「運転手付きの車に乗りたい」「◯◯が欲しい」「人の役に立つ仕事がしたい」など実現できるか分からなくても、些細な「将来やりたいこと」は、誰もが少なからず持っていることだと思います。でも、進路を考える時期になると、多くの人はその辺に転がっている手っ取り早い職業を見つけて、それが昔からの夢だったかのように思い込むようになります。そして、本当にやりたかったことは、やりもしないうちに諦めて忘れてしまう。

でも、本当はやりたいことを諦める必要は無いし、一つに絞る必要もありません。大きな成功を収める人は、自分のやりたいことを全て実現させようとして行動する人です。
素直に勝る天才はなし
本書に” 成功した人は、その成功を手にするために多くの人の助けがあったことを知っているんだね ”とあります。 成功する人は、素直な人です。他人にアドバイスをした人は、自分の言ったことを素直に聞いて実行する人を助けようとしますよね。素直な人の周りには、自然と協力者が集まってきます。行き詰まった時には、一度頭を空っぽにして他人の助言に素直に従いましょう。
■ お金=ありがとう(180円=180ありがとう)
本書に” お金を儲けるということは、〈ありがとう〉を集めるということだ ”とあります。180円のハンバーガーも牛を育てる人、小麦を育てる人、それを運ぶ人、加工する人、様々な人の努力の結晶なのです。それを販売している人に心からありがとうを伝えることで、それが形をお金にかえて関わったすべての人にありがとうを伝えるわけです。
職業は夢ではない、あくまで手段である
本書に” ある職業に就くということは、自分の夢を実現するための一つの手段を手に入れるということでしかないと思うわ ”とあります。 「職業」=「将来の夢」では無いというお話です。
例えば、あなたは子供の頃にプロ野球選手になりたかったとします。何故プロ野球選手になりたかったか考えてみると、カッコいいから、お金持ちになれるから、有名になりたいから、というような理由があると思います。 つまり、プロ野球選手になることは、夢を叶えるための一つの手段に過ぎないということです。一つの手段がダメでも、夢を諦める必要は全く無いし、夢を諦める言い訳にしてはいけません。
本書の目次

 ・画廊
 ・八月六日
 ・長い一週間
 ・第1講 自分の欲しいものを知る―ライフリストを作れ
 ・第2講 夢を実現させる方法を知る―二枚目のライフリスト
 ・第3講 経済的成功の真実を知る―『円』の読み方は?
 ・第4講 魅力溢れる人になる―コンプレックスを個性に変える
 ・第5講 手段を目的にするな―目標達成の方法は一つではない
 ・第6講 できないという先入観を捨てる―可能を不可能にしてしまう恐るべき敵
 ・電話
 ・助言
 ・ハルカの部屋
 ・手記
 ・扉の向こうの真実
 ・最後の講義
 ・勝利の女神
 ・手紙

著者・出版

喜多川 泰(きたがわ やすし)

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。’98年に横浜で、笑顔と優しさ挑戦する勇気を育てる学習塾「聡明舎」を創立。人間的成長を重視した、まったく新しい塾として地域で話題となる。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』にてデビュー。2作目となる『君と会えたから…』は10万部を超えるベストセラーとなった。その後も『手紙屋』『手紙屋 蛍雪篇』『「福」に憑かれた男』『心晴日和』など次々と作品を発表。2010年に出版された『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』は12万部を突破し、2013年9月に映画化され、全国一斉ロードショーとなる。同作品は2018年にミュージカル化もされた。その後も次々と作品を発表。最新作の『よくがんばりました。』にて全19作品、国内累計100万部を超えるベストセラー作家。
「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内に止まらず、現在は多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。
執筆活動だけではなく全国各地での講演やセミナーも開催。出会った人の人生を変える講師として人気を博している。

コメント

タイトルとURLをコピーしました