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チャンス (PHP文庫) 犬飼ターボ

Book Summary
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レビュー

本書は著者:犬飼ターボさんが経験した内容をもとに半分実話で作られた作品となります。

サラリーマンになるのはいやだ! と独立を志し、いろいろな事業を試みては、 失敗を繰り返す主人公の泉卓也。ある日卓也は、フェラーリに乗った 成功者・弓池とホテルで偶然に知り合う。卓也はこの出会いをきっかけに、成功の秘訣を沢山聞き出すことができ、もっと教えを乞うが「本気で学ぶつもりがあるなら、課題をクリアしてからだ」と弓池は言います。その課題をクリアしていき、卓也は成功者になるための秘訣を学んでいく物語です。

なぜ自分は今までうまくいかなかったのか?どうすれば成功者の仲間入りができるのか? 人生で成功するということはどういうことなのか? 数々の試練を乗り越えながら、卓也自身が導き出した、その答えとは? 成功を収めた著者が、実体験をもとに描く感動のサクセス・ストーリーです。

本書のPoint
成功とは何か?

生において成功するためには4つの領域が必要だと話している。
  経済…ビジネスや投資などお金に関すること
 健康…肉体的な健康
 愛情…家族や友人との関係
 精神…人格とか感情とか
上記の4つの内1つでも欠けると人生で成功したとは言えず、 ほとんどの人がビジネスに健康や愛情、精神が関係していることに気付けずにいます。 お金儲けはお金儲けだけで切り離して考えてしまってはダメなのです。

では、経済・健康・愛情・精神がどのように相関関係にあるのか?
・ お金が無いと、病気になっても栄養のあるものを食べられず、健康状態に影響が出る。
・お金が無いと、離婚の原因として経済的な問題も多くなり、愛情にも影響が出る。
・お金が無いと、生活にストレスがかかり、最も精神には影響が出る。
このように、4つの領域は全て密接に関係している。1つでも疎かにしてしまうと、成功は遠のいてしまう。 このように、全ての出来事が人生の中の1つのパーツであるということを忘れずに毎日を過ごすことが大事であるということです。
成功者の真似をする
経済・健康・愛情・精神 の4つを満たすためには、成功者の真似をするべきです。自分が成功者と思えなくとも、成功者ならこうするかもと思う行動をするのです。おそらく、大体の人が考えてから行動してしまいます。しかし、これでは成功者としての考えは身に付きません。順序を逆さまにし、行動、言葉、考えの順で行うのです

STEP1:成功者の真似をして行動する
お金に関する考えを変えたいなら、成功者がとる行動をする。自分に不利益だとしても、そう考える前に行動する。例えば、募金など。

STEP2:それを言葉にする
募金をした後は、「お金は足りている」「私は豊かだ」と言葉に出す。

STEP3:考え
これを当たり前にできたときに初めて考え方を変えることができたといえる。すなわち、成功者の考え方を取得できるのである。

このように、成功者ならこうするかもと思う行動を自分の利益に関係なく行動に移すことが重要である。そうすることで、4つの領域を満たしていく道筋が見えてくる。
何をするかではなく誰とするか
弓池は「ビジネスで大切なのはパートナーだ。何をやるかよりも誰とやるかの方がずっと重要なんだ」と言っています。これを言われた背景として卓也は、スタッフを雇う際にミスをして店に損害を与えてしまった。スタッフを選ぶということは自分の代わりにお客さんに接する人を選ぶことである。この選択をミスしてしまうと、自分にも店にも大きな打撃になってしまいます。逆に言えば、適切なスタッフを選べば自分の仕事は軽減されたり、自分がやるよりもうまくいったりする場合もある。この適切な人を採用できるかは面接で見極めるしかないのです。

<面接をする際に準備することは2つ>
(1)どういう人物が欲しいか
(2)どういう人物に来てほしくないか
この2つを具体的に書き出しておくこと、そして客観的な声を聞ける質問をするのです。
具体的に書き出した後は質問を考える。質問を考える際に大事なのが、「面接で自分のことを悪く言う人はいない」ことである。だったら、客観的な声を聞ける質問をするのである。

例1)あなたは周りからどんな人だと言われますか?
客観的な質問をすることでその人の感性も試すことができる。周りの人が自分のことをどう思っているかは感性が鋭くないと察せれない。日頃から相手の立場に立って物を考えているかが一目瞭然になる質問です。


例2)過去に働いていた職場で売り上げに貢献したことはありますか?
もう1つ大事なのが、過去の行動パターンを質問するのである。誰でも未来のことは言いたい放題である。採用されたいために、「この会社を○○したい」などは誰でもいえる。しかし、過去の行動は変えられない。過去にやったことのない行動より、過去にやったことのある行動の方が人は行いやすい。だから、過去の行動を聞き出す。
人間は自分と同じ行動を相手もすると考える
あなたは人から嫌われるのが怖いですか?本書の主人公である卓也も弓池から嫌われるのを恐れて、出来る自分を振舞っていた。この、周りから重要な人物として見られたい欲求や人から良く思われたい欲求は向上心や自己実現に繋がる。しかし、この欲求が強過ぎると誰かの目を気にしたりする失敗者になってしまう可能性がある。

弓池は卓也に「人間は自分と同じ行動を相手もすると考える」と言った。
・人を見下す人は、人を見下すのを恐れる。
・人を嫌いやすい人は、人から嫌われるのを恐れる。
・人を裏切る人は、人から裏切られるのを恐れる。

そんな自分だと気付けた時点で自分を許し、褒めることが重要である。自分を許せる人間は他人も許せる人間である。
本書の目次

目次
1 出会い
2 奪い合う競争の世界
3 2つの課題
4 人生は自分の考えた通りになる
5 人生の目的を見つける
6 訪れたチャンス
7 人生のすべては順調に進んでいる
8 許しの学び
9 成功の上昇気流に乗る
10 富と名声に満たされた日々
11 成功者からの贈り物

著者・出版

犬飼ターボ(いぬかい・た-ぼ)

ハピサク(ハッピー&サクセスの略)を伝える成功小説家。 成功すれば幸せになれると信じ、24歳で中古車ブローカーとして 起業するが失敗。人付き合いのコンプレックスを克服するために 挑戦したセールスだったが27歳のとき年間2000名が在席する会社 で全国1位を獲得。翌年に再独立。

30歳のときに個人で経営する会社の売上が1億円を超える。4つ の店舗を持ち、9つの法人の役員を勤め、障害児の自立支援と起 業家を育成する2つのNPOを設立し社会貢献にも取り組む。業 務を人に任せ週休6日を実現する。こうして世間で言われる成功 (収入、地位、名誉、時間)を手に入れたものの“完全に満たさ れた幸せ”は感じられなかった。31歳のときにメンタルブロックを解放するセラピーと出会い衝撃 を受け、3年間で200個以上を解放。その過程で成功と幸せは軸 が違い、成功にステージがあるように幸せにもステージがあるこ とを発見。成功と幸せの両立を目指すハピサクを確立する。 2005年には東京から八ヶ岳に移住。毎年ハピサクを伝える成功小 説を発表し、ベストセラーとなっている。平行してハピサクレッ スンやマジカルワンド等のセミナーを生みだし、公認トレーナー によって全国で開催されている。 著書に、『ドリーム』『天使は歩いてやってくる』(以上、飛鳥新杜) 『星の商人』(サンマーク出版)『オレンジレッスン。』(徳間書店) などがある。

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